会長ブログblog

2015.09.05

長月

9月に入り蝉時雨に変わってコオロギや鈴虫の鳴き声が賑やかになって来た。

季節の移ろいは肌で感じる気温だけでなく、虫の声を通して耳からも、又、
稲穂の色付きを見る眼からも入ってくる。 来週後半には稲刈りが始まるが
このところの日照不足により出来が気になる。 春からお盆までは記録的な
暑い日が多かったが、それ以降は曇りがちな日々が続く。

9月は様ざまな行事も多い月だ、8月がお盆や夏休みの特別な月の所為で
スポーツでも会議でも一斉に予定が入って来る。 そして下旬には5連休の
シルバー・ウイークが控えている。 新潟県では今月から来年1月いっぱい迄
平日を対象に宿泊料金の半額補助が始まる。

既にそうした補助制度が始まっている県もいくつかあるが、新潟県の制度は
各月1億円ずつ配分し総額5億円だったが、申し込み開始の8月1ヶ月で全て
予算枠が埋まり受け付けは終了した。 お客様や宿泊施設にはありがたい
補助だが、一過性で終わるような感も否めない。

アメリカの大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」が読者投票による世界の人気
観光地ランキングで京都が2年連続1位に選ばれた。 古都の街並みや独自の
京文化が高く評価された。 京都のホテル・旅館や料理店の料金は東京を上回り
高額だが、街の魅力が高ければ人気NO1になれるのだ。

このところ米余りもあり魚沼コシヒカリと言えども去年は随分値下がりした。
1年間に食べる量もここ半世紀で半分程度に減っているのだから、美味しい米は
安売りせず食味で勝負する仕組みに変えないといけない。
そのためには収量よりも品質第一の米作りを目指さなければならない。

値段はどんなに下げても消費が伸びる事はない。 日本人が1年間で食べる量は
決まっているのだ。 美味しければ少し位高くても選んで貰えるはずだ。
小出の米屋さんでは通常のコシヒカリの他に、特別栽培米、天日干し米など栽培
種類毎に値段の高い付加価値米を販売している。

見る限り 稲葉なみよる小山田の さとの秋こそのどけかりけれ (一葉)


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