昨日は旧暦7月15日で盂蘭盆だったから、朝晩涼しくなるのも当然だ。
今週は小出祭りが25日から27日まで、台風を気にしながら行われた。
九州・四国、中国地方に被害を齎した15号台風も北西に逸れ、花火大会
から最期の民謡流しまで無事終了した。 縁日の露店も粉物屋が主体で
植木屋や祭りでなければ買えないおもちゃ屋も無くなって寂しい。
気象現象の中でも台風は威力と存在感が大きい。 発生から勢力を増し
進路予想の確率が高い。 だから明日来るといえば必ず来る。
気象衛星から雲の様子がテレビ画面に映し出され、台風の誕生から徐々に
勢力を増しながら移動してゆく姿がつぶさに分かる。
気象庁の1951年からの資料によれば、台風の平均発生数は年25、6個。
1967年が39個で最も多く、2010年の14個が最少だった。
その内日本列島への接近数は平均11、4個。 上陸数になると平均2、7個
で思ったより少ない。
接近数は、やはり沖縄地方が7、4個で最も多く、北海道が1、8個で最少。
わが北陸地方は北海道に次ぐ少なさで2、5個という。
台風は熱帯低気圧という通り、南国のもので北国まではなかなか来ない。
又そうでなければ、豪雪地や寒冷地の苦労との帳尻も合わない。
発生地域と規模により、サイクロンやハリケーン、タイフーンなど呼び方も
変わる。 東アジア地域14か国による台風委員会では、140個の名前を
用意し2000年以降発生順に付けてゆき、現在3順目に入っているという。
しかし、日本では専ら発生順の番号しか使わないから知らなかった。
風向の渦も北半球では反時計廻り、南半球では時計廻りの違いがある。
南国の被害状況を見るにつけ、そもそも建築物の構造が我が地域の
建物に比べ脆弱だ。 板壁に瓦屋根は夏を涼しく過ごすためだろうが、
豪雪地の建物に比べれば雨にも風にも弱いのは一目で分かる。
台風は自然の脅威そのものだが、なぜかワクワク感も合わせ持っている。