会長ブログblog

2015.07.18

生誕100年

昨日7月17日は、ジョン・コルトレーンとビリー・ホリディの命日だった。

奇しくも同じ日、コルトレーンは40歳でビリー・ホリディも44歳での夭折だった。
二人とも多くのミュージシャンに影響を与え、ジャズ史に残る演奏家であり
歌手だった。 ビリー・ホリディは今年生誕100年を迎える1915年生まれだ。
同じ年の生まれに、ザ・ヴォイスと呼ばれたフランク・シナトラもいる。

シナトラといえばアメリカのショウビジネス界に長く君臨した。 歌手として
成功したのみならず、裏社会にも顔が効いた。 映画「ゴッド・ファーザー」
ではファミリーの一員として、ラスベガスにあるシナトラ所有のカジノを
舞台にした件が出てくるが、もちろん映画では名前は変えてあった。

ジョン・F・ケネディと親交が深く大統領選挙では、シナトラ・ファミリー挙げて
応援した。 大統領になってから、裏社会との関係を断ち切った。
いわば裏切られた形でそのことが暗殺計画に結び付いたとの説もある。
今年は生誕100年を記念して記念盤発売や展覧会も行われた。

生誕100年といえば旧吉田町(現燕市)出身のデザイナー亀倉雄策もそうだ。
記念の亀倉雄策展が県立万代島美術館で開催されている。
一番印象深く思い出に残っているのは、1964年東京オリンピックのポスター。
他に大阪万博EXPO70のポスターなど優れたデザインを数多く世に出した。

新潟に縁の写真家、濱谷浩生誕100年展も長岡の県立美術館で開催されている。
高田での取材体験を通じ、雪国での生活や日本固有の文化を伝える事に
傾倒してゆく。 民族写真という、人を中心とした構図で日本の風土や人々の
表情を撮影し、戦前、戦中、戦後という時代を記録した。

こうした人たちが活躍したこの100年は、日本も世界もそれまでの時代から
一気に近代化し、産業形態や生活様式も大きく変わった期間でもあった。
そして何よりも戦争によって多くの人命や財産を失い、戦後という時代が始まった。
激動の昭和は人々に厳しい試練も課したが、大きな希望も与えた。

あれから70年が経過した今年、戦後も終わり新たな時代が始まろうとしている。


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