会長ブログblog

2015.05.16

地球温暖化

小出周辺の田圃では田植えが始まったが、山間ではまだまだ残雪が残る。

今冬の豪雪で県境の国道も冬季閉鎖からの再開通が2~3週間遅れている。
地球温暖化で田植え時期を遅らせる指導がなされ、以前は連休前後から
始まった田植えが2週間ほど遅くなった。 そういえば5月なのにもう台風が
日本列島にやってきて、沖縄や奄美では被害も出たというから驚きだ。

台風は熱帯低気圧の発達したものだが、自ら動く事は無く周辺の風により
流され移動する。 だから進路を予想するのは風向きが分かれば高い確率で
予測可能だ。 しかしながらこの時季から大型に発達するという事はそれだけ
海水温が高いという事になるから地球温暖化進行が心配される。

環境問題は19世紀から始まり、特に工業化が進んだ20世紀以降は水質や
空気汚染、そして温暖化を齎した。 水や空気は分かり易く、人体への影響も
大きいので公害問題として大きく取り上げられ対策もされたが、温暖化は
じわじわと確実に進むので生活習慣病に似て対策が難しい。

温暖化は生態系にも大きな影響を与え、かつて見かけなかった鷺や鵜を
魚野川やその支流でも見るようになった。 陸上でもそうだが、海水温の
上昇により関東地方にまで熱帯や亜熱帯の魚が生息するという。
温暖化は農作物の分布にも少しずつ影響を及ぼす。

全国の耕地面積は昭和30年代以降、減少を続けているが水田の面積比率は
相変わらず55%を占める。 その中には北陸のように90%に及ぶところや
東北でも70%もの面積を占め、北海道でさえ20%に迫る。
品種改良も寄与したが温暖化による気温の上昇が大きい。

日本では毎年米が余るが水田の面積比率は55%を維持したままだ。
適地適産を進めなければ、米余りの解消は出来ない。 一方で多くの食糧を
外国からの輸入に依存しているのだから、農政の失政を問われても仕方ない。
農林業を維持することが温暖化の抑制にも寄与することを忘れてはならない。

前線と低気圧のお蔭で今朝は久々のまとまった降雨、新緑がきれいだ。


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