会長ブログblog

2014.03.01

華氏451度

今日から3月に入って、随分と日も長くなり着実に春へと季節は進む。

ロシアで初となる冬季オリンピックも、瞬く間に17日間の競技が終わり、
4年に一度のウインター・スポーツの祭典が幕を閉じた。
日本は長野大会の10個に次ぐ8個のメダルを獲得し、メダリストたちを取り囲む
報道が連日続き、早くも4年後の韓国平昌大会へと話題は飛んでいる。

結果を残せた選手も、実力を出し切れなかった選手にも健闘を讃えたい。
それにしても、冬季大会の種目が増えて今大会でも初となる競技が12種目もあった。
それだけメダルの数も増えたことになる所為か、猪谷千春選手の獲得した日本初の
メダルとはなんとなく重みが違うような感じがする。

日本選手が獲得した8個のメダルの内容も、男子フィギィア・スケートと
ジャンプにノルディック複合といった昔からの競技が半分。
残りの半分はここ最近、新規採用となった競技で、スキーのフリーを除くと、
スケート・ボードの競技が3種目だった。

今大会をテレビ観戦した子供たちがこれから取り組むとすれば、圧倒的にボード
という事になるだろう。 ボードは見られることを意識して組み立てられた競技だ。
中高生世代が全世界の注目する中、堂々たるパフォーマンスを行う。 
そもそも3回転ではなく1080(テンエイテイ)と呼ぶところも格好いいのだろう。

今後、ボードの競技人口は若年化が進み、テンエイジャーが主流となるのは
女子体操に似ている。 ましてや、ハーフパイプは中高年になっても楽しめるという
ものでもないから、結果として競技人口は増えてゆかないと思う。
スキーのデモ選のような種目があってもいいのではないだろうかとも思う。

「アンネの日記」破られる。 今週のニュースで報じられた、東京や横浜の公立
図書館でアンネ・フランクの関連書が破られている事件が起こった。
フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」という映画を思い出した。 
華氏451度は本が燃える温度で世の中から全ての本を排除する、というSFだった。

あれだけ雪で混乱した首都圏からも、今月末になれば桜の便りが届く。


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