会長ブログblog

2014.01.04

未来志向

年末年始を通じて穏やかな天候に恵まれ、2014年の新しい年が明けました。 

今年は甲午(きのえうま)という歳廻りで年男になる。 干支(えと)は十二支と
十干の組み合わせだから60年で一巡する。 人に与えられた一生の時間から
60歳を還暦と呼ぶ。 十二支は一般的で子供の頃から年齢を遠回しに聞く時など、
何年生まれですか?などと使ってきた。

十二支に比べ十干はそれほど一般的では無いが、出自は五行説という。
木、火、土、金、水にそれぞれ兄と弟を配し、今年の干支「甲」は木の兄で
大樹を表す。 木の弟なら乙(きのと)で小さな灌木を表し、丙、丁、と続く。
五つの要素で世界が成り立っているという東洋思想の基本を表す。

旧暦(太陰太陽暦)では毎月1日は当然朔(新月)となるのだが、今年の1月1日は
偶然にも新月に当たり(旧歴12月1日)、月の朔望期間から31日にも新月が訪れる。 
何か目出度いような感じがする。 その分2月は新月は無いが、3月にも1日と31日と
一ケ月に二度新月が現れる。

一昨年の暮れに安倍内閣が発足し、以来景気浮揚に重点を置いた政策が
打ち出されてきた。 我が建設業界にも漸く明るい兆しが見えてきた。
一方では人材や資材の不足により工期の延長や入札不調が起こっている。
需要が供給を上回っているのではなく、長年のツケが出て来ているのだ。

建設投資が減り続けたこの十数年の間に、建設を支える人材の縮小が
続いてしまった。 この辺で人材育成に本気で取り組まないと未来は無い。
今年の年賀状にも「未来志向」という文字を入れた。
意識して未来への思いを持ち続けないと、過去を振り返る生活に陥る。

新しい年明けにはこれから始まる物語をどう創るのかという思いが大切だ。
年が変わる事で過去が清算される訳ではないが、自分の気持ちは変えられる。
若い時代は歳と共に成長し、一定の年齢以降は衰退してゆくのは人の常だ。
還暦を迎えこれまでの来し方を振り返り、これからの在り様に思いをする年明けだ。

今年こそ業界も会社も根源的課題に正面から向き合う行動の年にしたい。


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