会長ブログblog

2012.12.08

テイク・ファイブ

いつもより寒い日の続く師走の荒れた空模様の中、第46回総選挙が始まった。

選挙カーでの街宣は、どんなに悪天候でも窓を開け放って手を振りながらのお願い
だから、この時季の選挙は大変だ。 特に雪国では時雨れて冷たいみぞれが降る、
年末の選挙は苦労が多い。 様々な情報伝達手段が発達する現代、日本の選挙では
依然として街宣車による連呼が当たり前になっていることに疑問を感じる。

このところの選挙は、テレビを始めとするマスコミ報道により、大きく結果が左右される。
過去2回の総選挙では、政権与党が大勝したり大敗したり勝敗が極端だった。
今回は選挙前の段階から与党が分裂し新政党も乱立した上、選挙の直前になって
離合集散を繰り返したから、よく分からない内に選挙が始まった。

12政党が競っているというが、良し悪しは別としてここ半世紀、名前も基本理念も
変わっていないのは自民党と共産党それに公明党くらいだ。
マスコミは国の抱える当面の課題であるエネルギーやTPP、社会保障や税負担
などに争点を求めるが、どのような国を目指すのか国家理念は問わない。

笹子トンネルの天井ボード落下事故。 起こってはならない事故だった。
現代を生きる私たちは、自動車であれ、鉄道であれ、飛行機であっても絶対安全
は無い。 リスクを受け入れて生きている。 その前提があるから、安全神話などと
いうありもしない言葉で騙されることはしない。 原子力発電も然りだ。

次の日曜日には審判が下り、新しい内閣も組閣され、あわただしく来年度予算が
編成される。 災害からの復興が遅れ、日本を代表する企業が円高不況に喘ぎ、
周辺各国からは領土問題で振り回される。 こうした状況を変え、明日に希望が
持てる国を創るため大切な選挙と考え1票を投じたい。

5日には、ウエスト・コースト・ジャズの巨匠、デイブ・ブルーベックの訃報が届いた。
ジャズの世界では伝説的ヒットとなった「テイク・ファイブ」で一世を風靡し、5/4拍子の
リズミカルでクールなアルトはポール・デスモンドの演奏だった。 
出身地カリフォルニアのコンコード市は、白人ジャズの有名レーベルとして名を残した。

今日は真珠湾攻撃による太平洋戦争開戦の日、ジョン・レノンの命日でもある。


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