会長ブログblog

2012.12.01

忘年会

♪ 白い花なら百合の花 人は情けと男だて 恋をするなら命がけ 酒は ・・・

今日から12月に入り、今年も余すところ1ヶ月となった。 1年の総決算をする言葉が
飛び交う時期になったが、考えてみればまだ1ヶ月も残っているのだ。
今年を振り返ってなどと言うが、印象に残る事柄のほとんどがある特定の日や時間に
起こった出来事で有ることを考えれば1ヶ月も残っているのに決算は早すぎる。

12月は気忙しい上、夕暮れも早くなり気持ちまで沈みがちになる。
時雨模様の午後など、まだ昼間の時間でも夕方のような薄暗い色に空が変わる。
それでも冬至を過ぎ、根雪になる頃には徐々に日も延び、雪明りも手伝って明るく
美しい景色へと変わってゆく。

今日は会社の忘年会だ。 世間より少し早く毎年この時期に行うのは、これからは
除雪の仕事が始まるからだ。 道路除雪は深夜から始めて、朝までには完了
しなければならないので、担当者は夜遅くまでは飲酒できない期間となる。
今でこそ酒はいつでも飲めるようになったが、昭和30年代までは貴重だった。

なにか特別なハレの日にしか酒は飲めなかったから、飲み慣れていないのと
質の悪い合成酒で悪酔いする人がいっぱいいた。 
だから子供の頃は酔っ払いは大嫌いだった。 今では自分自身が毎晩酔っ払いに
なってしまっている。 人間ドックの成績が悪い原因もハッキリしている。

忘年会という言い方は日本特有だと思うから、その意味では文化でもある。
年を忘れるのではなく、悪かったことは忘れ新たな年に臨む気持ちの整理を
つけようという趣旨だろう。 最近では望年会という言い方もするが、直接的
すぎて文化の香りはしない。

酒の飲み方を見ていると、酒との付き合いの度合いが分かる。
強いとか弱いではなく、飲み方の上手な人と下手な人がいる。
上手な人はペースを維持して飲み、他人に合わせることはしない。
そうした飲み方を心がけようと思っても、気付いた時にはもう遅い。 それが酒だ。

人の世に たのしみ多し然れども 酒なしにして なにのたのしみ  (牧水)


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