会長ブログblog

2012.11.24

年末選挙

平成16年11月1日に、北魚沼6町村は合併し魚沼市が誕生した。

北魚沼は大きく広瀬谷と湯之谷に水系が別れ、破間川と佐梨川の合流地が魚野川に
なるので、堀之内・小出地区と一体の地として古くから交流してきた。
合併前から一つの地域として、消防・救急やゴミ処理などの事務を共同で行ってきた
のでこの地域が合併するのに違和感は無かった。

あれから8年が経ち、過去2度の市長選挙が行われ3度目が明日告示され来月2日に
投票日を迎える。 全国でも平成の大合併で誕生した町の選挙が行われている。
4日には衆議院の総選挙も公示され16日の投票日に向け選挙戦が繰り広げられる。 
何れも4年契約の期間限定雇用で途中解雇有りだ。

国政では英・米と同じ2大政党制を目指すとして、小選挙区比例代表制を導入した
はずだが、与党でも最大野党でもない、第3極と呼ばれる少数政党が乱立している。
第3極の多くは、既成政党ではこの国の行政は変わらないと現状批判を繰り返すが、
3極でいる限りイニシアティブは取れないし政策実現も叶わない。

ともあれ、シンガポールやバチカンのような都市国家でもない限り、どこの国でも
都市と地方が役割を分担し互いに補完し合って国家を形造っている。
このところの日本では都市型の政党が乱立し、大都市の市民が抱える国家への
帰属意識の希薄さと負担バランスへの不満が際立ち始めている。

その結果、都市型の政党から地方分権が声高に叫ばれる不条理が起こっている。
国家の基礎をなす税制の抜本的改革が遅れたことも、こうした問題を起こす要因
となっている。 住民税や固定資産税が地方税の根幹を成す現行制度では、
都市と地方、あるいは地域間の財政格差は埋まらない。

国政選挙でも地方自治体の選挙でも、話題の中心は富の分配に集約される。
しかしながら、そのベクトルは相反している。 今でも、世界のあちらこちらで飢餓や
戦争で尊い命が失われている国が有る。 私たちは日本という、世界で最も治安が
優れ、社会保障の充実した国に住んでいる事を思いながら投票に臨みたい。

益荒男が たばさむ太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて 今日の初霜  (三島由紀夫)


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