2012.10.27
10月23日、中越大震災から8年の歳月が過ぎ、時間が想い出を消してゆく。
23日には「結の灯り」メモリアル・コンサートを、今年は須原小学校で開催した。
去年は広神西、一昨年は宇賀地小学校と大きな被災を受けた地域を巡回した。
しかし考えてみれば小学生にとっては、最年長の6年生でも3~4歳の時の事だから、
8年間の時の流れは子供たちにとっては遠い過去の出来事だ。
去年に引き続き今年も生憎の雨模様で、幻想的な灯りの造形は創れなかった。
それでも玄関ポーチには、祈りのこもったローソクが一人一人から灯された。
中越大震災から今に至る8年間にも東日本大震災や紀伊半島豪雨が発生し、
新潟県でも中越沖地震や新潟・福島豪雨そして連続する豪雪など災害が頻発した。
翌24日には、雲の間から顔をのぞかせた越後三山に初冠雪が確認された。
それを待っていたかのように一気に紅葉が進み近くの里山も色付き始めた。
季節の移ろいは空の表情や気温の変化だけでなく、景色からも感じられる。
自然の営みは川の流れのように絶えること無く、悠久の活動を続ける。
今日は、毎年この時期に行われる「新日本プロレス魚沼大会」が開催される。
この大会は他の試合とは違う点が2つある。 一つは観光協会が主催している事。
もう一つは試合後、選手たちを囲んでの交流パーティーが行われることだ。
交流会場ではサインや記念撮影とともに抽選会でファン垂涎のグッズが当たる。
プロレスといえばテレビの歴史と共に歩んできた。 敗戦後の混乱から立ち上がり
始めた国民にとって、力道山が空手チョップで白人レスラーをやっつける姿がどんな
にか頼もしく勇気と希望を与えただろうことは想像に難くない。 テレビの草創期に
あって、実況中継ほどテレビの威力を見せつける舞台は無かった。
あの時代、政治家は国民と国益のためにし、実業家は事業を通して雇用や生活を
守り、投資家は鉄道やインフラを造った。 テレビに関係する報道各社も戦前戦中の
姿勢を反省し、例えばプロレス中継により、傷ついた国民に暫しの娯楽を提供し
同じ目的に向かって歩き始める共通意識を醸成させた功績は大だった。
今夜は旧暦9月13日の十三夜、後の月見「栗名月」を迎える。
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