会長ブログblog

2012.02.18

転調

2月も中旬が過ぎ、季節の変化の兆しか? 今週は少し暖かな雨模様の日もあった。

ポピュラー・ミュージックの頂点といわれるグラミー賞の発表を前に、突然の訃報。
ケヴィン・コスナーと共演した映画「ボディ・ガード」の主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」
のヒットで一世を風靡した、ホイットニー・ヒューストンがロスのホテルで亡くなった。
グラミー賞の会場は、48歳の若さで亡くなった彼女を追悼する場と化した。 

テレビの画面からは、セリーヌ・ディオンやレディー・ガガなど今をときめく数々の
ミュージシャンが映し出され、スティービー・ワンダーが追悼のメッセージを送った。
画面の端には、あのポール・マッカートニーやトニー・ベネットの顔も映し出された。
多くの夭折の芸術家がそうであったように、彼女の人生も波乱に満ちたものだった。

彼女の歌の魅力は「オールウェイズ・ラブ・ユー」もそうだが、その声域の広さにある。
数々のヒット曲でも声域の広さ故の編曲が成され、転調しながら高音域へと上る。
常に転調しながら上を目指す。 その発声は何かに追われて上がって行くようでも
あるし、或いは何かから逃げて行くようでもあった。

母親は、プレスリーのバック・コーラスも務めた「スイート・インスピレーション」の
リード・ヴォーカルだったシシー・ヒューストン。 キリスト教の洗礼時の代母であり、
名付け親でもあったのが、オーティス・レディングと並び60年代のR&Bを牽引し、
レディ・ソウルと呼ばれたアレサ・フランクリンだという。

ゴスペル調で歌うキャロル・キングの「ナチュラル・ウーマン」やサイモン&ガーファンクル
の「明日に架ける橋」をヒットさせた。 私はアレサの歌では、バート・バカラックの創った
「小さな願い」が好きだった。 亡くなってから知ったのだが、ディオンヌ・ワーウィック
とは従妹同士だったというから、バカラックとはその繋がりか? 音楽業界は意外に狭い。

モデル出身だから、あんなにスタイルも風貌も良い歌手は珍しかった。
その為「ボディ・ガード」はじめ映画にも数本出演している。 ニューヨークには同名の
「ホイットニー美術館」が有る。 アンディー・ウォーホルやバスキヤ、イサム・ノグチと
いった現代アメリカを代表する芸術家の作品が収蔵されている。

♪ And I ・・・will always love you ・・・I will always love you ・・・・・


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