会長ブログblog

2011.01.22

ジャズの日

今日は、22th JanuaryでJaと22をZZに書き換えてJAZZの日だ。

新宿PIT・INNで、モダンジャズを初めて聴いたのは40年以上も前になる。   
当時、流行の最先端だと思っていたアメリカやヨーロッパのポピュラーやロックとは
明らかに違う、暴力的でさえある大音響と楽器演奏テクニックに圧倒された。 
今まで愛聴してきた音楽が、なにか薄っぺらに感じられたものだった。

あの頃の人気はマイルス・ディビスで、ニューウエーブの先頭に立ち若手ミュージシャン
が彼と競演する事で大きな影響を受け、次々と新しいジャズスタイルを生んだ。 
ジョン・コルトレーンもプレステージやインパルスなどに数多くの名盤を残し、人生の苦悩
を表す宗教感あふれる演奏で異彩を放った。

一方メインストリームでは繊細で豪快なソニー・ロリンズが活躍し、おしゃれで理知的
なビル・エバンスやヨーロッパとラテンを融合したチック・コリアも人気があった。
ジャズレコードはジャケットデザインも魅力で、名盤といわれるものは演奏は当然だが
ジャケットも優れたものが多い、CDに変って残念だ。

都会的で大人の音楽と思われがちだが、実は雪深い北の国がよく似合う。
青森や岩手などと共に新潟県は屈指のジャズ愛好県で、新潟市にはジャズ喫茶「スワン」
をはじめライブハウスも数件ある。 毎年冬と夏の2回行われる「新潟ジャズストリート」
が、今年はタイミング良く今日のジャズの日に市内32会場で同時開催される。

小出にはいわゆるジャズ喫茶は無かったが、当時の若者は喫茶店やスナックを経営
する事が夢で、そうした店のひとつ「COM」はコーヒーとジャズが売りだった。
自己主張の強いジャズは、ファンの関係も同じで好みの合う人はセンスの良い人
という評価になり、合わない人はどうしょうも無い人になる。 

あの頃、「小出郷ジャズファンクラブ」という同好会を立ち上げ、「アンタイトルド」という
会報まで発行し、コンサートも主催したものだった。 そういう意味では小出は魚沼での
先進だった。 スイング・ジャーナルやJAZZ批評といった雑誌が、専らの情報源だった
が時代の変遷で今ではいずれも廃刊(休刊)になってしまった。 

大寒を迎え雪が降り続いている。 こんな夜は暖かくしてレコードに針を落とそう。


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