会長ブログblog

2017.01.14

小正月

小正月の行事は前夜祭の「鳥追い」から始まり、翌日が休日だから楽しみだった。

成人の日がラッキーマンディーにより第2月曜に移動したことを批判する人もいる。
元々1月15日だった理由やいわれは特に無く、かつて元服が行われた日という
説もあるが、元服は正月明け3日から11日くらいまでに行われたという。
雪国の成人式は天候の関係もあり5月の大型連休に行うので直接的な影響はない。

むしろ影響が出るのは小正月だ。 松の内は一般的には小正月までで、15日の朝
「賽の神」で役目を終えた門松やお札などを焼いて五穀豊穣、無病息災を祈る。
そうした行事が行われなければ、お正月の極まりが付かないことになる。
子供たちにとっても冬休みが明け、そこでお正月が終わりではあまりに寂しい。 

先週、高齢者の年齢が65歳から75歳に引き上げられたというニュースが流れた。
平均寿命が延び、健康で元気な65歳以上が増えたからという。 
確かに昔の65歳と今の65歳は明らかに違う。 しかしそうであれば成人の年齢も
少し上げることも合わせて考えても良いような気もする。
 
成人式で騒ぎを起こす若者の様子を見ると子供っぽく見えるが、しっかりとした考えの
若者もいる。 選挙権は18歳に引き下げられたが、折角与えられた権利を行使せず
棄権する人が多いという。 元服の時代なら成人すると服装や髪型まで変わったから、
コンビニでいちいち年齢確認しなくても外見から判断できた。 

何れにしても年齢は標準的な尺度ではあるが、画一的に大人とか高齢者とかの線引きを
するのは無理がある。 十代後半の頃、自分では大人だと思っていたし、むしろ
自身を顧みず大人社会を批判していたくらいだった。 そして今、還暦を過ぎ何年か
経ったが、同世代だからといって皆同じ年齢には見えない。

若く見える人もいれば、年齢以上に老ける人もいる。 その差は単なる外見から
ではなく、寧ろ内面から出ているように感じる。 芸事の世界や趣味の世界に生きる
人たちは総じて年齢より若く見える人が多い。 稽古事には終りや極める事が無く
修行の連続だから、そうした生き方そのものが若さを保てる秘訣だと思う。

今週水曜から本格的な降雪が続き、漸く雪国らしい冬景色に変わってきた。


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