会長ブログblog

2010.12.25

クリスマス

12月25日は盆と正月ならぬ、冬休みとクリスマスが一緒に来る日だ。

一年で夏休みの始まる7月25日と並んで一番好きな日だった。 クリスマスは宗教とは
関係なくどこの家でもケーキとプレゼントの有るハレの日だ。 
家の中にはクリスマス・ツリーを飾る。 お正月にも門松や注連縄を飾るが華やかさと
作業の楽しさでは断然クリスマス・ツリーだ。

親に習って子供たちも一緒に飾り付けをする。 お正月の準備の主役は大人だがクリス
マスは子供が主役だ。 ツリーの飾りつけが終わりプラグを差し込むと赤や緑のクリスマス
カラーの電飾が点滅を始める。 あの頃はケーキを食べれる日は滅多になかったから、
子供にとっては特別な日だった。 商店街もクリスマス商戦で一年で最も賑わった。

あの時代は普段はあまりお金が要らない生活だった。 日常の買い物は「通い帳」という
帳面に付けておき、毎月の精算もあったが多くは「盆暮れ勘定」といってお盆と暮れの
時期に精算払いをする。 掛け売りのいわば信用取引が当たり前だった。 
だから盆や暮れになると一気にお金が動き世の中が活気にあふれた。

そういう意味では実にメリハリの利いた生活だった。 春夏秋冬季節感にあふれ、お正月
やお盆といった行事は特別な意味を持っていた。 世の中のベクトルが一致していて同じ
夢を共有していた。 何よりも人と人との絆がしっかりとしていた。 今年は、現存してない
高齢者年金が支払われ続けたという事件があったが、そんな事は起り得ない時代だった。

自宅で人生を終えることが極めて少なくなり、ほとんどが病院で臨終を迎える。
お葬式も隣近所や親戚の協力により自宅から送り出すことが減り、セレモニーホールで
行われるようになった。 こうした生活スタイルの変化が、人と人との結びつきの重さや
日本人固有の文化意識を変えたのだろうか?

アメリカにジャズがあるように、フランスにシャンソンがありイタリアにカンツォーネがある。
日本には流行歌や演歌そして昭和歌謡と呼ばれる時代もあったが、平成に入りJ-POP
というジャンルが出てからは、歌謡文化は大きく変わった。 大陸文化の影響を受けつつ
歴史を重ね、独自の文化を創り上げてきた伝統が時代と共に変わってゆく。

♪ When you wish upon a star  Make no difference who you are  ・・・


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