会長ブログblog

2010.12.18

一陽来復

来週22日は一年で最も昼時間の短い日、冬至を迎える。 暦の基礎となる日だ。

冬至の日は、日の出が一番遅く、日の入りが一番早いかと言うと、そうでは無い。
場所にもよるが、日の出が一番遅くなるのは1月8日頃で冬至を過ぎてもまだまだ遅くなる。
日の入りが最も早くなるのは12月8日頃で、その後は少しずつ延びてゆく。
そうした中で一番昼時間が短くなるのが冬至で、この日を境に日が延びてゆくから
陰から陽へ太陽が生まれ変わる日で「一陽来復」という。

戦、帰、虎、災、愛、命、偽、変、新、暑、21世紀に入って10年間の年末恒例の今年の
漢字だが、明るいイメージは愛と新くらいか? この10年の世相が窺える。
年末に向け一年を振り返る時、漢字一文字で表すこの一年が暗いものでは困る。
一陽来復、これからは良くなるだけという気持ちで新年を迎えよう。

今週から来週にかけて、市内各スキー場の安全祈願祭が行われている。
奥只見丸山スキー場は別格で11月中旬に行っているが、15日が大原スキー場、
18日が湯之谷薬師、20日が大湯温泉で23日が須原スキー場と続く。
このタイミングに合わせる様に、15日から雪模様となった。

枯葉色の景色が一夜明けると一面の銀世界へとドラマチックに転換する。 
もう晩秋ではない、冬が始まったのだと季節が告げられる。 山裾の杉林が白いベール
で覆われ、最も美しく変身する。 昨日まで寡黙に一列縦隊で歩いていた子供たちが、
急に元気にはしゃぎ始める。 正に一陽来復だ。

雪国の建設業にとってこれからは除雪がメーンの仕事となり、人員を入れ替えて体制を
整える。 冬の間どんな豪雪に見舞われても道路を確保しなければならない使命が有る。
冬の朝、世の中が活動を始める前に除雪作業は終わっていなければならない。
責任感と達成感、そして市民からの期待がやりがいとなって除雪を支える。

今年も建設業界を取り巻く経営環境は厳しかった。 業界人が二人以上集まれば聞こえて
くるのは愚痴ばかりだった。 愚痴っていても何も改善しないと解っていても、つい話さずに
いられないのだろう。 しかし景気も病気も基は気持ちの気だ。 年の区切りを気持ちの
区切りにして陰から陽へと転換し元気で活気ある思考へと変わろう。 

薪に噴く 脂赤々とかがやけり 年送り火を 囲炉裏に焚けば   (柊二)


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