会長ブログblog

2010.09.18

十五夜祭り

魚沼の秋祭りを締め括る「堀之内十五夜祭」も明日が最終日、本格的な秋へと移ろう。

十五夜祭りの魅力の一つ屋台囃子は、現在「島河屋台連」と「稲荷町屋台連」の二つの団体
により継承されている。 屋台囃子の音創りは三味線や笛も旋律を奏でながらリズムも刻む、
ジャズのピアノやギターの演奏形態に似ている。 曲調もテンポの良いリズミカルな曲でも
全体は哀愁を帯びる、和音階特有の短調でブルーノートに通ずる。

もう一つ、各町内から繰り出す神輿巡行がすばらしい。 担ぎ手も多く躍動感に溢れる。 
最終日の午後、町の中心「六間小路」に向けて各町内神輿が次々に集合する。
各町内は威信をかけて、競って担ぎ方や練り歩き方に工夫を凝らし見物人の目を楽しませ
てくれる。 祭りを締めくくる民謡流しも、振り付けが凝っていて練習を積まないと簡単には
踊れない、こういう所にも堀之内人の気質が窺える。

祭りが終わって来週20日は「敬老の日」だ。 ハッピーマンディーで9月15日から第三月曜
に変わったが、元々は「としよりの日」といっていて、その後「老人の日」に変わり今では
「敬老の日」となった。 年寄りや老人という呼び方が良くない理由がわからない。
最近では高齢者と呼ぶが年齢が高いという意味しかなくて、年寄りや老人に比べ、あまりに
直接的な言い方で面白くない。

人間はだれでも年をとる。 人生経験を積むことの素晴らしさは、若い世代から敬われる
に値する。 体力が落ちてきて磨かれる感覚もある。 五感が衰える事により第六感と
呼ばれる精神的な感覚がむしろ鍛えられる。 視力の弱い人は聴力や触覚が優れる。
人間はそういった総合力をもっている。

来週はもう秋の彼岸に入る。 出穂後の猛暑で作柄が気にかかる稲刈りも、ここのところ
の雨模様で足踏み状態が続いている。 23日は秋分を迎え天文学的な季節の変わり目と
なる。 22日は旧暦8月15日で中秋の名月だ。 天気が気になるが、澄んだ秋空に浮かぶ
十五夜の月が今年も観れるだろうか? 

帯しめて 祭に行きし少年を 老いて思へば なべて須疑多里  (柊二)


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