会長ブログblog

2020.08.22

王将

お盆を境に朝晩は涼しくなってきたが、昼はまだまだ残暑厳しい日々が続く。

梅雨明けが遅れ、日照不足が作柄に影響すると心配されたが、出穂後は好天に
恵まれ、思いのほか順調に実っている。市内の学校の夏休み期間も、今年は
各校バラバラとなっているが、早くも来週からは二学期が順次始まるようだ。
通常なら小出祭りを控え、今月一杯楽しい夏休みが続くのだが、残念だろう。

高校生棋士藤井聡太の王位戦4連勝によるタイトル獲得と、八段昇進が
今週のトップニュースになった。現在、将棋愛好家がどれ位いるのか分から
ないが、藤井さんの活躍で一気に注目を集めた。最近では加藤一二三名人が
引退し、独自のキャラクターで人気を取ったのが記憶に新しい。

しかし、棋士が注目された時代は遠い過去の事と思っていた。最近の八大
タイトル保持者は、失礼ながら名前も知らない人たちだ。将棋で思い浮かぶ
歴代棋士では、大山康晴、中原誠、米長邦雄、谷川浩二、最近では羽生善治
位か、内藤国雄は棋士としてより、歌手として有名だった。

私の子供時代、将棋は娯楽ゲームの中でも確固たる存在だった。学校でも、
家庭でも、商店街の店先など人が集まる場所には必ず2~3組は置いて
あった。2人いれば何時でも何処でも将棋は始まった。ルールを知らない
子どもでも、はさみ将棋やまわり将棋という遊び方も出来たので普及した。

都会の街角では、街頭将棋という賭け将棋があり、ハイライト数箱を賭けて
小遣い稼ぎをする輩も多くいた。詰将棋の題が出されていて、詰めば勝ちで、
ハイライトが手に入るが、詰まなければ負けで、参加料を没収される。
見物客も大勢取り囲み、あーだこーだと囃し立て盛り上がったものだ。

何時の頃からか、将棋が身の回りから消えて久しい。世の中が忙しくなり、
のんびり将棋を指している暇がなくなったのだろうか。小出上町のモツ煮の
名店「菊水」の先々代は、大きなお腹を抱えながら、小上がりに腰掛けて
酔客と一番指すのが日課で、店の風景となっていた。

♪ 吹けば飛ぶような将棋の駒に かけた命を笑わば笑え 生まれ浪速 ・・・


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