会長ブログblog

2024.02.10

雪国文化

今日は旧暦1月1日の旧正月。今週末から冬のイベントが本番だ。

今夜は小出雪まつりで、町内至るところに雪灯籠が灯される。
小出スキー場ではカーニバルが開催され、明日の国際雪合戦の
前夜祭も行われる。明日は越後堀之内の奇祭「雪中花水祝」も
開催されるので、イベント満載の3連休となる。

雪合戦会場の「雪のコロシアム」では、今年も「やまに本店」を
出店し、選手や応援団におもてなしをする。終了後すぐに堀之内
八幡宮に移動し花水祝に参列する。花水祝は毎年2月11日開催
に決まっているので、今年は第2日曜で雪合戦と重なった。

雪国に暮らす私たちにとって生活苦でしかなかった雪を楽しみに
変える、こうしたイベントや祭りこそ雪国文化そのものといえる。
雪にいじめられ、雪に農耕を阻止され、雪に経済活動を制限され、
それでも雪を楽しむ。こんなに高邁な発想は類を見ない。

雪国独自の生活文化は、衣、食、住、全般に亘る。衣類は新素材
の開発により薄く軽いのに暖かく変わった。住宅も雪処理技術と
断熱性能により快適に変わった。そして変わらない価値を維持
しているのが発酵や雪室を利用した食文化だ。

雪という自然現象を受け入れ、利用し、生活の糧にしてしまう。
田中角栄代議士は若い頃、三国山脈を切り崩し雪から解放すると
夢を語ったが、今やその夢が実現しなくて良かったとさえ思える
時代になった。忍耐やあきらめとは違う利雪・遊雪という発想だ。

今週関東でわずかな降雪があった。普段雪の降らない地域では
雪に対する備えがなく交通機関が乱れ、転倒し救急搬送される
人が続出した。雪は地震とは違い予測可能で日常的な自然現象だ。
首都機能が集中する東京であっても、雪さえ克服できない現状だ。

枝先に 五色の小鳩とまらせて 豊年をまつ わがふるさとは
                        (柊二)


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