会長ブログblog

2020.02.15

新型コロナウイルス

冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも (枕草子)

先週の降雪により魚沼国際雪合戦の当日は、今冬で最も冬らしい天候の下で
開催された。平場の薬師スキー場や小出スキー場も漸くオープンに漕ぎつけた。
恒例の建国記念の日に行われた、越後堀之内の天下の奇祭「雪中花水祝」も、
何とか雪国らしい演出が施されたステージ上で、滞りなく行われた。

この所の話題は、中国発症の新型コロナウイルスによる肺炎が、どこまで拡散
するのかと、感染対策に集中している。中国での患者数と死者数の増加に加え
日本国内でも感染例や高齢者が亡くなる事例も出、対策が急がれる。
毎日、患者が増え続け高齢者と持病のある人は重症化するので心配だ。

こうした感染症が流行しているのに、発症元の武漢からの情報伝達が遅れた
ため、多くの犠牲者を出しているので、初期対応を責められても仕方ない。
折しも中国では春節にあたり、帰省に伴う人々の大移動と休暇を利用した
海外旅行のピークだったので、多くの国民が予定変更せざるを得なかった。

マスクが売り切れたり、外出が禁止されたり、影響は多方面に渡る。
春節休暇も延長され、仕事再開の目途も立たない会社も多く出ている。
その影響で観光関連のみならず、製造業でも部品供給のサプライチェーンが
機能せず、業務休止に追い込まれ、経済的影響も大きい。

国産の豪華大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の2600人の
乗客と1100人の乗務員が、船内に足止めされているが、この対応で良い
のか疑問だ。優雅な外洋クルーズを楽しめる人は、一線を退いた高齢の方が
多いので、常備薬が不足したり、ストレスによる体調不良も心配だ。

専門家の話だとPCR検査では、陽性、陰性の他に偽陽性と偽陰性も少ない
確率で出るので、完全には区分できないらしい。一方で、インフルエンザの
感染者は100万人を超え、関連死を含むと1万人もの人々が亡くなると
いうから、連日続くマスコミ報道に過剰反応せず、冷静な対応が必要だ。

人類の歴史は幾多の疫病との闘いの歴史でもあり、その都度克服してきた。


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