会長ブログblog

2019.07.13

イパネマの娘

明後日15日が第3月曜にあたり、ラッキー・マンディーとして最速の海の日だ。

まだ夏休みも始まっていないし、梅雨も明けていないのに「海の日」といわれても、
何となく実感がわかない。海に出かける人たちはどの位いるのだろう。
本来の「海の記念日」は今でも7月20日だから、梅雨明けする地域も広がる。
海のイメージは真夏の美しい海岸線で、わが国にも多くの人気海水浴場がある。

山育ちの子どもたちにとって、海はあこがれの存在でもあった。
夏休みが始まると、小出駅から宮内経由信越線で鯨波や笠島に友達と連れ立って
出かけた。日本海を望む最後の峠を越えると、目の前に広がる大海原に上がる歓声。
海水浴場に着き海の家で着替えたら、日が暮れるまで浜辺で過ごす。

東京に出てからは、小田急で材木座海岸で遊び、社会に出てからは沖縄や石垣島、
奄美諸島のコーラル・シーの美しさに感動した。世界に目を広げればカリブ海の島々、
インド洋にはセイシェルやモルディブ、グレート・バリア・リーフなど人気海岸は
数多ある。そんな中の一つがブラジルのコパ・カバーナでありイパネマだ。

イパネマビーチを世界に知らしめたのが、ボッサ・ノバの名曲「イパネマの娘」だ。
アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、クリード・テイラーのプロデュースで
ヴァーブからリリースされた名アルバム「ゲッツ&ジルベルト」に収録された。
そのジョアン・ジルベルトの訃報が届いた。88歳だった。

スタン・ゲッツの軽妙なアルト・サックスとアストラッド・ジルベルトの気怠い声が
絶妙なコラボレーションで、これから夏にかけてのシーズンにしっくりと馴染む。
クリード・テーラーはその後、自らのレーベルCTIを立ち上げ、ウエス・モンゴメリー、
ジョージ・ベンソン、ボブ・ジェームス、デオ・ダートなどにより数々の名盤を世に送る。

サウダージやファドなど、ブラジル音楽は日本の演歌にも似た独特の哀愁を帯び、
多くのファンを持つ。エリゼッチ・カルドーゾのヒット曲「想いあふれて」でギターを
弾いていたのもジョアン・ジルベルトだった。郷愁や悲恋などをエモーショナルに
歌い上げるスタイルは聴くものに感動を与える。ビバ・ブラジルだ。

♪ Tall and tan and young and lovely, the girl from ipanema goes・・・


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