会長ブログblog

2019.05.25

お天道様

田植えが済み水が張られた水田は、水鏡となって周りの景色を映し出している。

権現堂山の残雪も姿を消し、越後三山の雪形も若駒が跳ねるように、少しずつ変化
しながらその面積を縮めている。初夏の陽気で里山の緑も日に日に色彩を深めてゆく。
ここ数日は季節を先取りした気温が日本列島を覆い、北海道でも真夏日を記録する
様子をニュースが伝える。天気予報の新記録ラッシュは何時まで続くのだろう。

気象庁の発表する「平年に比べ」の平年とは、過去30年の事を指すそうだ。
西暦の1年から10年までを一区切りとし、10年毎に古い10年が削除される。
だから、2021年には1981年から90年までの10年分が削除され、
91年から2020年までの平均が平年という事になる。

ここ1世紀余りは温暖化が進んだ期間だったから、平年値も上がったという事だ。
平年よりも高めで推移しているという表現も、50年前、100年前に比べたら
高めどころか、大幅に上がってきたと認識した方が正しいことになる。
子や孫たちの世代に渡す環境を、今の私たちが残して行かなければならない。

大相撲夏場所も明日で千秋楽を迎える。優勝争いも混とんとする中、トランプ
大統領が優勝副賞のアメリカ大統領杯授与に訪れるという。それも貴賓席でなく、
土俵に近い升席に椅子を設えての観戦だという。周辺にはSPが陣取り、万全の
警備体制で迎えるというが、正面升席は異様な景色となるだろう。

警備といえば、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、警備体制の
強化が進められ、万全の大会運営を目指すという。警備体制の強化は具体的には
防犯カメラの増設だという。コンビニ強盗はほゞ100%捕まるが、監視カメラが
犯行の一部始終を記録しているからだ。

銀行やコンビニのような建物内に限らず、街角や通りに防犯カメラが設置され、
更に、車にもドライブ・レコーダーがあるから相互監視社会が成立している。
だから、逃げ得は許されない。監視カメラが治安を担保する仕組みだ。
「お天道様が見ている」という道徳心で成り立った社会が懐かしい。

夏めきて 湧く雲見ればこころぬち 湧きくるおもひとめ難てぬかも (柊二)


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