会長ブログblog

2019.05.18

ミシュラン・ガイド

田植え時期を迎えた水田に、代掻きトラクターのエンジン音が賑やかに響き亘る。

機械化が進む農作業で、この後6条、8条植えなどの大型田植え機が入ると、
見る間に3反田圃の田植えが進む。夏の高温期の出穂熟成を避けるため、時期を
ずらして今頃が田植えのピークとなる。以前に比べ2~3週間ほど遅い作付けだ。
本来南方生まれの稲は暑さには強いが、魚沼コシの食味を維持するための努力だ。

日本人が食べる米の量はここ半世紀で半分に減った。代わりに増えたのは小麦だ。
パンや麺の消費量が格段に増えたためだ。米は自給率100%だが麦はほとんどが
輸入に依存する。日本農業のミスマッチは今に始まった事ではないが、市場の要求を
考えず、作り手の都合が優先された結果が現状を招いている。

食事は生きてゆくためにも重要だが、毎日の食事が原因の生活習慣病も多い。
かつて、カロリーや栄養の不足が生命の危機を招いたが、現在ではその過剰摂取が
様ざまな病気の原因を造っている。それくらい人間は自己管理能力が低く、分かって
いても出来ないものなのだ。いわんや理解できてない事などやれるはずもない。

今週、富山でコンクリート業界の北陸地区会議が行われた。数年前、ミシュランガイドの
北陸版が出た時、唯一三ツ星を獲得したのが富山市にある「日本料理山崎」だった。
金沢のメンバーのリクエストで何時か行こうという話になったが、予約を取るのも
難しい人気店だから実現は難しかったが、今回数年越しの願いが叶った。

富山市の新興住宅地の一角に位置し、知らなければ通り過ぎるような質素な佇まいで
普通の民家にしか見えない。店はカウンター席6席と座敷が有り、私たちは玄関脇の
座敷に通された。料理はコースのみでさすがに料金もそれなりだが、手の込んだ仕事と
予想し難い調理法で、ミシュランの評価を垣間見る良い機会となった。

大相撲夏場所も始まり、期待の新大関貴景勝が予期せぬケガで休場となってしまい、
横綱白鵬も不在で盛り上がりに欠ける。大関陣を始め上位番付が五分の星では情けない。
唯一栃ノ心が大関復帰場所で気を吐き、幕内最小兵の炎鵬が取り口で盛り上げる。
朝乃山らの活躍でベテランの奮起を促し、後半戦を面白くしてほしいものだ。

ドリス・デイと京マチ子さんが天寿を全うした知らせが届いた。ご冥福を祈る。


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