会長ブログblog

2015.04.25

渡辺謙 in ニューヨーク

♪ Shall we dance ? On a bright cloud of music shall we fry ・・・

じっと春を待ちわびていた桜が残雪の中、このところの気温の上昇で一斉に
開花した。 今度こそ本物の春が訪れたのだと言い聞かせるように蕾が開く。
雪景色の中での桜が咲くさまは、豪雪地ならではの風物詩と言える。
多少の季節のズレは有っても必ずやって来る春に感謝しよう。

先週から今週初めにかけ、魚沼名誉市民渡辺謙のブロード・ウェイ公演に
故郷からの応援団として行ってきた。 演目は「王様と私」で日本でも
ユル・ブリナーとデボラ・カーのコンビで映画になり馴染み深い作品だ。
相手役主演女優は若くしてトニー賞候補にもなった実力派ケリー・オハラ。

3月からプレヴューが約一ケ月、4月16日から本公演が始まり、私たちは
二日目の公演を見た。 午後8時開演に合わせ急いで夕食を済ませ、会場の
リンカーン・センター内最大収容のヴィヴィアン・ボーモント・シアターへ向かう。
会場前で待ち合わせたNY新潟県人会の大坪会長ご夫妻と一緒に席に着いた。

開演前のざわめきとオーケストラ・ピットからの音合わせがミュージカルの始まりを
予感させる。 ホワイエにはバー・カウンターが設置され食後のディジェスティフを
楽しむお客様が列を作っている。 間もなく開演時間になるとさっきまで空いて
いた席も埋まり満席の会場でオーバー・チュアーが流れる。

ケリー・オハラの伸びるソプラノと脇の若手も素晴らしい喉を聴かせる。
渡辺謙は演出のバートレット・シャーが望んだ通りのシャム王を演じた。
音楽は「サウンド・オブ・ミュージック」や「南太平洋」などでも知られる
リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインⅡコンビの作詞・作曲。

観客全員によるスタンディング・オベーションで幕が閉じた。 時計は11時を
指していた。 終演後お客様が引けてからホワイエに出てきてくれて挨拶と
記念撮影をした。 実は風邪を引いてしまい、体調の悪い中で点滴を打ちながらの
演技だったと告白された。 そんな状態を微塵も感じさせない堂々の舞台だった。

ニュー・ヨーク、ブロード・ウェイで魚沼人が主演する姿。 快哉。快哉。


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