会長ブログblog

2019.01.12

越淡麗

鏡開きも昨日で過ぎ、今日から成人の日のハッピー・マンディーまで3連休だ。

1月15日が成人の日の祝日だった頃は、前夜の鳥追いや賽の神も小正月に
合わせて行われてきたが、鳥追いは見かけなくなって残念だ。
歳神様を迎える注連縄や神棚に奉げたお札などの為に、賽の神は今でも
神社や集落の広場などで行われるが、日にちはまちまちになった。

正月は新年会をはじめ何かと酒席が多い。普段私はワインやバーボン、スピリッツ
と云われる蒸留酒を好むが、正月は日本酒を飲む機会も多い。日本文化の象徴とも
云える日本酒は、色も香りも味も様々ではあるが、他の酒類と比べその差は微妙だ。
ここ数年、日本酒ブームと言われて久しいが、実際にはそんなに飲まれていない。

新潟県は日本酒消費が国内1位の上、90もの蔵元が存在する。そのほとんどが
石高の少ない地酒だが、最近は海外に商機を求め輸出が伸びている。
日本酒の主な生産地といえば、京都伏見や灘が有名だが、新潟や東北の地酒の方が
人気は高い。昔は1級、2級など分かり易い等級で区分したが、今は多様になった。

生活が豊かになり、食事も多様化したので、それに合わせるべく酒も種類が増えた。
今ではほとんどの蔵元が大吟醸と呼ばれる精米度の高い贅沢な酒を造っている。
銘柄も伏見なら松竹梅、月桂冠、都鶴、黄桜。灘なら日本盛、大関、富久娘、白鶴
といった全国ブランドが並ぶが、最近では新潟の地酒も全国区となってきた。

地酒は石高が少なく、原料米や気候によっても出来が微妙に変わるところも魅力だ。
かつて、佐々木久子氏が雑誌「酒」で「越の寒梅」を取り上げたことでブームが起こり
一時は「幻の酒」と異名を取るほど手に入り難くなり、1升1万円をこえる値がつき、
空き瓶に他の酒を入れる詐欺行為まで横行した時代もあった。

越の寒梅に続き、雪中梅、峰の白梅で越後の三梅などと呼ばれた時代もあったし、
その後は〆張鶴や麒麟山、北雪など下越や佐渡も人気を取った。我が魚沼地方も
鶴齢や高千代、八海山、緑川に玉風味、長者盛に高の井、朝日山、久保田など
越後の蔵元の中でも、淡麗で飲み口の軽い人気の名酒が揃っている。

それほどにうまきかとひとの問いたらば 何とこたへむこの酒のあじ (牧水)


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