2014.11.01
今日11月1日は魚沼市制施行10周年記念式典が挙行される。
平成の大合併により、全国3200あった市町村が1700市町村に減り、
新潟県では112だった市町村数が30にまで減った。
魚沼市は地勢的にも歴史的にも、又行政事務上も結びつきの深かった
北魚沼6ケ町村の合併だったから、ある意味自然の流れの合併だった。
そうした事から合併による違和感は少なかったが、事務の合理化や
専門化は進んでいない。 むしろ支出抑制による財政の健全化を優先
させたため、全体としては合併による新たな地域づくりへの期待感よりも、
不満や不安が増幅されたこの10年だったようにも感じる。
又、地震や豪雪、豪雨といった自然災害にも繰り返し見舞われ、自衛隊や
消防の助けを借りた事も度々だった。
我が建設業界も災害復旧に追われた日々だったが、長きに亘る建設投資の
抑制により、各社の建設労働力や技術管理体制の脆弱さも露呈した。
この10年を検証し、その経験を活かし未来を拓いてゆく事が私たちの使命だ。
今、市では今後10年間の指針となる第二次総合計画の策定に着手している。
総合計画は自治体運営の憲法のように位置づけられていたが、このほど
自治法が改正され、自治体の裁量に任されることとなった。
これまでの自治法では総合計画に載っていない事業は、原則国の補助対象
から外れるため、どこの町でも総花的で似たようなものになっていた。
そうしたことから今回の自治法の改正は画期的なものであると同時に
今度は市民力や行政能力が試されることになった。
魚沼市がどんな未来を描き、その実現のための仕組みをどう造るのか?
個性的で魅力溢れる町を創るために、限られた資源の中で何に特化して
ゆくのか? これからの時代何をするか?より、何をやらないか?
が問われているような気がする。
記念式典では地元出身の俳優、渡辺謙さんに名誉市民称号が贈られる。
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