会長ブログblog

2018.10.27

小さな旅

今週は晴れて爽やかな日と、雨模様の日が周期的に巡り、一雨毎に秋が深まる。

昨日は魚沼名誉市民の渡辺謙さんが、魚沼青年会議所の只見線応援プロジェクト
で只見線臨時列車に乗って只見までの往復日帰りツアーが行われた。
小出駅での送迎には報道各社とファンの皆さんが大勢集まり盛り上げてくれた。
今日はご自身も卒業された、小出高校創立70周年記念式典に出席するそうだ。

只見線は2011年の新潟・福島豪雨災害で被災し、大白川~会津川口間が
不通となった。翌年には大白川~只見間は復旧したが、只見~会津川口間は
福島県と地元自治体が線路を復旧し、運行はJRが代行する上下分離方式に
より、2021年度の運行再開へ向け漸く今秋着工したところだ。

私も先週只見線に乗って大白川にある浅草岳エコミュージアムに行ってきた。
ブナ林の紅葉は見頃を迎え、楓やナナカマド、ウルシなどが赤いコントラスト
を付け、この時季ならではの美しさを演出していた。
こうした日帰り旅は散歩の延長のような手軽さがとても良い。

NHKの「小さな旅」という番組があるが、小さなディバッグを背負い
各地を訪れる紀行番組だ。魚沼も、かじっか取りの様子を追った「魚野川の冬」
とか、塩沢の「雪さらし」など雪国ならでは生活文化が紹介された。
又、山の紹介もあり「八海山」の山岳信仰や、「越後駒ケ岳」も放送された。

「小さな旅」と言うのなら「大きな旅」も有るかといえば、イメージは
湧かない。大野雄二のテーマ曲も長閑で抑制の利いた旋律は好感が持てる。
NHKには「さわやか自然百景」という番組もあり、「小さな旅」と並んで
放送されている。

こちらは自然そのものを紹介する紀行番組だが、札幌放送局が幹事だから
圧倒的に北海道が多い。新潟県も瓢湖や福島潟、三面川など水辺の紹介や、
佐渡島や粟島もあったし、魚沼では奥只見、秋山郷、そして苗場山も放送
された。地味ながら味わいのある好番組がNHKには残っている。

星滿つる 峠越え来て楤の木の 夜空に張りし 枝仰ぐかも (柊二)


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