会長ブログblog

2014.03.22

卒業

♪ 春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌は思えど 時にあらずと声も立てず ・・・

暑さ寒さも彼岸まで、とはいかないが、降る雨も柔らかい春の雨に変わってきた。
積雪量も目に見えて減ってくるのが分かる、季節の変化を肌で感じる日々だ。
年度末をひかえ気がつけば卒業式も終わり、春休みに入った学校は一年で一番
静かな時間が流れている。

ラヂオからは卒業特集のリクエスト曲が流れ、時期を感じさせる。
ダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスの映画「卒業」は高校に入った年に
封切られ長岡グランド劇場に見に行った。 サイモン&ガーファンクルが歌った
サウンド・トラックからは多くのヒット曲が誕生した。

ミセス・ロビンソンのアン・バンクロフトの足越しに立つダスティン・ホフマンが
印象的なジャケットで「サウン・ドオブ・サイレンス」や「ミセス・ロビンソン」の
大ヒットにより、サイモン&ガーファンクルを一気にスターに押し上げた。
私は「スカボロー・フェアー」や「四月になれば彼女は」が好きだった。

卒業は学業のみならず、仕事や趣味の世界にもある。
そして、次への物語の始まりでもある。 人生を卒業しない限り、何かしら新たな
始まりの連続の中で私たちは生きている。 3月はそうした極まりの季節であり
4月は新たな始まりの季節になる。

建設業界は長年3月期会計年度に悩まされてきた。 建設投資は費用がかさむ上、
年度初めには事務手続きが煩雑で、年度後半に発注されることが多かった。 
その結果、春の気候が良く日の長い時期には端境期となってしまい、仕事が
少ない。 その分天候が悪く、日も短くなる秋からが本番となる。

特に豪雪地の建設業は、秋口から根雪になるまでの短い期間で完成へと
仕上げて行かなければならない。 田中内閣の時代、決算期を暦年にしよう
という話も出たらしいが、叶わなかった。 しかし考えようで、冬が終わり
生命が甦って躍動する春に新年度が始まるのも悪くは無い。

♪ 仰げば尊しわが師の恩 教えの庭にもはや幾とせ 思えばいととし ・・・


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