2014.03.29
年度末を迎え天気予報から開花便りが届き、来週からは4月、新年度が動き出す。
今週は気温の高い日が多く、春がすぐそこまで来ていることを感じさせる。
道路沿いの田圃では、冬の間に除雪で積み上げた雪の山を崩し、排雪する作業や
雪解けを促すための、バック・ホウによりひっくり返す作業が行われている。
この作業が始まると雪が降り上がって、これから春がやってくることを実感する。
雪は気温によって水が形を変えている姿だから、融ければ当然水に戻る。
地球は水の惑星と呼ばれるくらい表面は水で覆われているが、地球上の水の内
97,5%は海洋だそうだ。 残った真水は僅かに2,5%という計算になるが、
その内の1,77%は氷だという。
先日上越出身の元南極観測隊員・横山宏太郎さんの講演で知った。
だから塩分を含まない水の内の3/4は氷った状態で、南極や北極そして高山に
分布し、私たちに身近な河川の水量は0,00008%しかないという。
他に湖沼は0,009%というから、真水が如何に貴重かということだ。
南極の氷の厚さは平均で2500m、厚い所は3~4000mに達するそうだ。
仮に南極の氷がすべて融けだしたら、海面は60~70m水位が上がるそうだ。
世界中の大都市は、ほとんどが海抜10m以下に在るから全て水没する。
私たちの魚沼は最も低い所でも80m以上は有るから大丈夫だ。
これからは徐々に色合いを増してゆく季節だが、春先は淡い色遣いだ。
子供の頃、ペンテルクレヨンやさくらクレパスは精々24色だった。
色の種類はそんなものかと勘違いしていた時代だったが、本当はあまたの色が
存在する。 例えば茶だけでも、山吹、土、枯、桑、江戸、みかん、こげ ・・・
この時季なら「さくら色」か。 さくら色はソメイヨシノの色ではなく、山桜の
色から来ているという。 山桜の花の色は白で、開花するときに若葉が
紅色になって開く。 その白と紅色の交じった景色を里から見た色が
さくら色だという。 けっしてピンクとは言わない。
うすべにに 葉はいろはやく 萌えいでて 咲かんとすなり 山さくらの花 (牧水)
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