会長ブログblog

2013.11.30

三公社

11月も終わりを迎え、本格的な冬の訪れを前に時雨模様の天気が続く。

季節の変わり目には気象庁から長期予報が出され、巡りくる季節を予測する。
春や秋は気温の上がり下がりの具合いや、天候の良し悪しが話題となる。 
夏は天気の安定や、どのくらい暑い日々が続くのかが注目される。
冬は太平洋側と日本海側では全く異なる天候だから、関心も違う。

谷川連峰を越え関東では、乾燥が続き水不足が心配される。
全国ネットのテレビは東京からの発信だから、冬は加湿器のCMが流れる。
雪国では降り続く雪の中、暖房による温度差で部屋の除湿が必要になる。
雪は厄介なものだが、大切な水資源でもある。

魚沼市には水の郷工業団地があり、豊富な地下水を利用した企業誘致を目論む。
現在操業している会社は食品関係だけで、その一つが日本たばこ産業だ。
かつては専売公社という国営企業だったが、中曽根内閣の行政改革により
国鉄と電電公社の三公社は民営化され株式会社に改組した。

この三公社に共通しているのが、社名にアルファベットを用いていることだ。
国鉄はJRとなり、電電公社はNTT、そして専売公社はJTという具合だ。
日本たばこ産業が水資源を利用するのは、事業の多角化による。
テレビで流れるたばこ産業のCMの中心は缶コーヒーや清涼飲料水だ。

だからといって、魚沼で缶ジュースや清涼飲料水を造っているのではない。
テーブルマークという会社で、パックごはんと冷凍うどんを造っているのだ。
JRとNTTは分割民営化されたが、主要事業は変わらなかったのに対し、
JTだけは新たな事業展開が必要だったのは時代の変遷だ。

水の郷工業団地の敷地は元々八色原の開墾地で、かつてタバコの栽培も
付近で行われていた土地だから、因縁めいたものを感じる。
専売公社時代のタバコパッケージには、三公社に並ぶ国営五現業の一つ、
印刷局の印紙が必ず貼ってあった。

♪ たばこの煙の中で隠れて見えない・・・ 火を貸して下さい僕のくらい心に・・・


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