先日、新聞配達店から提供される簡易版の高島暦が挟み込まれてきた。
カレンダーは会社でも家でも必ず目立つところに掛けて毎日見ている。
当日のスケジュール確認や少し先の予定を見て、時間を管理するのに必要だ。
一方高島暦を毎日見ている人はほとんどいないだろう。 カレンダーに無くて
高島暦にあるのは、運勢や方位の説明それに六曜や十二直だ。
その日の運勢や年回り、それに方角などはハッキリ言って根拠を持たない。
一方、二十四節気や二十八宿は太陽や月の位置を表し、天文学的な季節や
天体の移ろい(地球の位置)を表す意味のある暦だ。 二十八宿に別の意味や
吉凶を入れるからおかしな事になる。
二十四節気は簡単に言えば、地球から見た太陽の位置を春分点を0度として
15度ずつ区切ってゆき一周するまでの24等分で季節を表したものだ。
二十八宿は月の公転周期(27、32)に合わせて、月の居る(見える)方角を
星座の位置で表わしたものだ。
何れも中国で生まれたものだから、二十四節気は日本の気候とは若干ズレ
があるし、二十八宿は星座の名前が角、斗、牛、井など中国式で馴染みが
薄い上、現在では専ら日占いにのみ使われていて、本来の価値を失った。
しかし、高島暦は読み物として考えれば、それなりに楽しめる。
一昨日はボジョレー・ヌーボーの解禁日を迎えた。 カレンダーを睨みながら
心待ちにしていた人も居ただろう。 毎年11月第3木曜日に決められているから、
例年同じニュースが流れる。 世界的なイベントに仕立てられ、普段ワインに
興味の無い人でもこの日は意識する。 日本酒業界も見習ったらいい。
今日は勤労感謝の日。 新嘗祭から戦後転じての祝日だが、出自からは
収穫祭にすべきだったと思う。 国民の祝日15日の内、天皇家由来は5日だ。
魚沼市では各界で長く活躍された方々に市長から褒賞が授与される。
今年もあと40日となり、カレンダーも残り少なくなってきた。
明後日25日は43回目の憂国忌を迎える、時間経過が早い。