2018.04.28
里山のブナやナラの芽吹きが始まり、薄緑色のヴェールに覆われてきた。
いよいよ今日からゴールデンウイーク。春爛漫の行楽シーズンが始まる。
JAの直販店や農家の直売所には、ウドやコゴミなど雪国の山菜が並んでいる。
春の山菜は蕗の薹に始まり、雪国でしか食べない三つ葉アケビの「木の芽」や
山アスパラと呼ばれる「シォデ」もこれからだ。
人口減少社会でとりわけ若者が少ない状況では働き手の確保が難しい。
だから、国を挙げて働き方改革が叫ばれるようになった。労働時間を短くする
だけなら「改革」ではなく「時短」だ。「改革」というからには、今までの時間に
よる労働対価から、報酬の在り方や成果主義など評価方式を変える必要がある。
私が建設業界に入ったのは昭和55年だった。当時、日曜日は基本的には休み
だったが、実際には全社休むのは第1と第3日曜だけだった。だから月に2日
しか休まない人も多かった。雪国の建設業は働ける期間が限られているから、
夏場は毎週日曜に休んではいられなかった。
あの頃の建設会社は事務職と技術者こそ正社員で月給だったが、現場は農業の
合間に出てくれる作業員で成り立っていた。給与体系も日給が基本だから休んで
なんかいられず、少しでも多く働いて稼ぎたい人が多かった。
冬期間は関東に出稼ぎに行くか、失業保険を受給する人が大半だった。
道路除雪は県や町村の直営で、オペレーターは建設会社から冬期間だけ雇い入れ
ロータリーやローダーで除雪していた。12月に入ると出向し、4月には戻って
来るのが恒例だった。土曜日は「半ドン」で午前中は役所も学校もやっていた。
勤勉であることが何より評価された。あの頃に比べ随分と休日が多くなった。
週休二日制になり、働く事が社会悪のように云われる今の世の中だが、働く人の
幸福感は増しただろうか?今国会で「働き方改革」が話題になっているが、
改革に反対する勢力は経済原則に叶わない論理で抵抗する。政府にしても同一労働
同一賃金などという、凡そ人間的でなく不平等な方法を真面目に提案している。
一部のブラック企業がやっている、働かせ方を是正指導する方が先だろう。
カテゴリー:会長ブログ
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