2013.08.10
7日の立秋からようやく夏らしい天候となり、全国で猛暑日が記録されている。
テレビではこの数週間、豪雨と猛暑の画面が繰り返し放映された。
これを見る限り、我が国の空の性格はかなり激高しやすく、情緒不安定な
ことが分かる。 機嫌が良いと思っていると午後から急に暴れ出したり、
晴れて気分が良いように見えても、行き過ぎて猛暑になったりしている。
小出周辺の田圃は出穂(しゅっすい)が始まった。 稲の開花期から登熟期にかけ、
暑すぎる気候だと品質に悪影響が出るため、田植えを遅らせて時期を調整した
はずだが思うに任せない。 お盆過ぎれば空気が変わり、朝晩は涼しく日中は
適度に暑くなる、温度差が美味しい米を育てる。
この暑さで熱中症が心配されるが、最近では猛暑日といわれる35℃以上の
最高気温が珍しくなくなった。 それにエアコンが普及してから、そもそも暑さに
弱くなったような感じもする? 本来、人間の体が持つ順応性を、エアコンの
冷気と外気との温度差で壊しているようにも感じる。
この事は冬の寒さにも言えるが、温度管理された建物で暮らすようになって
暑さや寒さへの順応力を失ったようだ。
子供のころから、夏は暑く、冬は寒いのが当たり前だった。
当時、寒さで凍え死ぬという話は聞いたが、暑さで命を落とした話は聞かなかった。
クーラーはまだ普及してなくて団扇か扇風機だったけど、家の構造が風を通す
造りだったからそれほど暑くてやり切れない感じでは無かった。
当時、今のような熱中症に注意を促す報道を見聞きしなかった。
同様に冬は、炬燵と火鉢だったが厚着していたこともあって、なんとかなった。
人間はよくよく慣れの生きものだ。 暑さ寒さを凌ぐため、様ざまな装置を
開発し、楽に生活できる環境を造り出したが、抵抗力や適応性は失った。
かつては発症しなかった病気や感染症も急激に増えている。
来週はお盆休みに入る。 今の暮らし振りを御先祖に問うてみたい。
列車にて 遠く見ている向日葵は 少年のふる 帽子のごとし (修司)
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