会長ブログblog

2018.03.31

マイ・ラスト・ソング

今週は初夏を思わせる晴れて麗らかな日が続き、山の表情も春モードに変わった。

この時期に気温が20℃にも達し、暖かいというより暑い位に感じる日もあった。
小出でも週初めには1m程度あった残雪が週末には50cm位にまで減った。
今年の春は速い。全国的にも気温が高く、東京のさくらも開花から直ぐに満開と
なりあっという間に散ってゆく。魚沼では今年も残雪の中で花見が出来るだろう。

今週26日夜、NHKの「マイ・ラスト・ソング」が久々にオンエアーされた。
小泉今日子がアイドル歌手から作家へ、そして女優として活躍するまで指導を
受けた恩師、テレビプロデューサーの久世光彦氏に捧げた、朗読と歌の舞台を
10年に亘り上演してきた集大成としての番組だった。

「マイ・ラスト・ソング」は久世が、1992年から2006年に亡くなるまで、
雑誌「諸君」に連載したエッセイだ。久世は50歳を過ぎた頃、そろそろ先行きの
残り時間を勘定し始めた時、ふと「人生最後にどんな歌を聴きたいのだろう」
という事を考えはじめたという。

又吉直樹が司会を務め、10年間一緒にやってきたピアニスト浜田真理子の
弾き語りで「港が見える丘」を、満島ひかりが西岡恭蔵の「ぷかぷか」を、
奇妙礼太郎が平岡精二の「爪」を歌い、他に高田恭子の「みんな夢の中」と
「おぼろ月夜」が紹介された。ゲストには久世ドラマの常連、樹木希林が加わった。

小泉の選曲に「爪」と「ぷかぷか」が入っていたのは久世の影響か。
「おぼろ月夜」はエッセイにも出てくるが、戦争が終わり釜山からの引き上げ船で
食べ物を巡り男たちが喧嘩となり、一触即発状態の中で一人の老婆が歌い始めると
次第ににみんなで大合唱となり、男たちも涙を流しながら歌ったという実話だ。

小泉今日子から恩師、恋愛、結婚そして家族についてのテーマで、人生にとって、
切っても切れない「大切な事」を久世から学んだ事と、樹木希林も日本の「いい歌」
について深い思いが語られた。今日は今年1月に続き今月2度目の満月、いわゆる
「ブルームーン」になる、確率的には2年に1度位しか現れない珍しい現象だ。

♪ 菜の花畠に入陽うすれ 見渡す山の端 かすみふかし 春風そよ吹く空を ・・・


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