2018.03.03
真っ白だった里山に雪割れと雪崩による濃褐色のコントラストが付いてきた。
気が付くと夕方5時半過ぎても明るいし、朝も日に日に早く明けてきている。
3月に入り確実に春の足音が近づき、冬型の気圧配置も長続きしなくなった。
今日は3月3日。全国的には女の節供で雛祭り、魚沼では春を告げる男の神事
「浦佐毘沙門堂裸押合大祭」が行われる。
今週は日本穀物検定協会による29年産米の食味検定の結果が話題になっている。
28年間連続で「特A」の評価を取った魚沼産コシヒカリが「A」にランク落ちした。
昭和46年産から食味ランキングを行っていて、平成に入って以降魚沼コシは
常に最高評価の「特A」を続けてきた。
特に冷夏で作柄が極端に悪かった平成5年は全国唯一魚沼コシだけが特Aを取った。
以降、魚沼コシは美味しい米の代名詞となり全国的な名声を欲しいままにしてきた。
近年品種改良も進み、四国や九州、関東でさえ特A評価が出るようになったが、
それでも魚沼産コシヒカリは別格扱いされてきた。
平成20年度以降参加米も増え、特Aランクも20銘柄を超え、25年産は38銘柄、
26年以降は40銘柄を超えてきた。今回は43銘柄が選ばれ、県内からも上越産、
下越産、佐渡産のコシヒカリが選ばれている。一口に魚沼産コシといっても、産地は
結構広い。北魚沼、南魚沼、中魚沼、十日町、小千谷が以前からの区域だった。
平成の合併を経て十日町に松代・松之山が加わった区域が今の魚沼コシの産地だ。
一般に美味しい米の田圃は、西山斜面で陽が早く落ち、昼気温と夜気温の差が
大きい区域で反収も7俵程度の地区といわれる。だから、同じ魚沼産コシでも場所に
よって食味は違う。長岡に近い小千谷の小和田原では反収も10俵は超えている。
今回の産地が何所かは知らないし、夏の低温と長雨が原因というコメントがあるが、
私は29年産米の食味が落ちているとは思わない。実は同じ魚沼産コシでも地元では
品質によって別に格付けされている。特に食味は100点満点で数値を出している。
栽培方法や乾燥方法などによっても区分され、販売価格も全く違う。
ブランド米を維持するためにはA、Bランクでなくもう一段上の基準が必要だ。
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