2012.11.03
例年より10日ほど遅れていた紅葉が見ごろを迎え、いよいよ秋が深まってきた。
季節が深まると表現されるのは秋だけだ。 この時期の山々や樹木の表情を見ていると
なるほど深まるという表現がぴったり当てはまる。 次第に紅葉から病葉へと変わり落葉
してゆく様は、深まる以外の何物でもない。 秋土用も来週には明け、7日は立冬を迎え
季節は冬へと進む。
北の方から初雪の便りが届き、紅葉が一段と鮮やかになる頃。 1日には、只見線の
小出~大白川開業70周年を祝って、記念乗車と交流会が行われた。
去年が県境をまたぐ大白川~只見開通40周年に当たったが、7月末の新潟・福島
豪雨災害で大白川から先が不通となったことから交流事業は出来なかった。
そんなことから今年の70周年には、只見の皆さんを交えて浅草山荘で記念祝賀会を
行った。 入広瀬地域からは只見高校へ通学している生徒がいるし、只見町の皆さんは、
小出で医者にかかったり買い物をしたりして生活圏を共有する。
それだけに去年は、道路も鉄道も止まった影響は大きかった。
只見町からは会津若松へ出るより小出に来る方がはるかに近い。
東京へ出かけるにも小出から浦佐経由で上越新幹線の方が時間も距離も短い。
道路でも同じ事が言えるが、国道252号六十里越は冬期間通行止めとなるから
なおさら只見線に対しての思い入れは強い。
今年は記念イベントを11日まで連続して繰り広げる。 観光車掌「だんだんどーも」の
乗車や特別列車「紅葉号」の運行、駅からハイキング、或いは只見町交流ツアー、
そして11日には魚沼で初の「コシヒカリ紅葉マラソン」も行われる。
紅葉の美しい鉄道路線日本一にも輝いた只見線を楽しむ絶好の機会だ。
今日は文化の日。 昨日から只見線開通70周年記念、早津剛・秀作展「会津への道」
が響きの森公園「かたっくり」で約一ケ月にわたって開催されている。
早津先生の絵を一言で表わすならば、なつかしいの一語に尽きる。
今では滅多に見れなくなった、雪国の茅葺屋根の家をテーマに描き続けている。
月見れば ちぢに物こそかなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど (大江千里)
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