2012.10.13
京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の研究成果により、ノーベル医学生命学賞に輝いた。
ノーベル賞で真っ先に思い浮かぶのが、日本人初受賞の湯川秀樹博士だ。
子供の頃の教科書には、湯川秀樹博士の名前しか載っていなかった。
二人目の受賞は、昭和40年に朝永振一郎博士が同じく物理学賞で受賞した。
そんなことからノーベル賞と言えば、湯川・朝永両博士の名前が浮かぶ。
その後昭和43年に川端康成が文学賞を受けた時、当時ノーベル賞は自然科学
分野の賞だとばかり思い込んでいたのでビックリした。 昭和49年には佐藤栄作が
平和賞を受賞したが、東西冷戦時代の中での平和賞には何かしら違和感を覚えた。
今回の山中教授で19人目を数えるそうだが、年のせいか思い出せない人が多い。
ノーベルはダイナマイトの発明で財を築き、氏の意思で設立された賞だ。
建設工事で使われるダイナマイトは、「桐」とか「榎」とか樹木の名前がついている。
地山や固い岩盤を掘ったり、切り崩したりするために爆薬は威力を発揮した。
こうした仕事を建設機械がこなすようになったのは、まだここ最近の事だ。
トンネルや鉱山のように大規模な掘削では、火薬を装填するための穴を削岩機で
削孔し、発破の威力で山を起こすのでそれは便利なものだった。
地山が固ければ固いほど火薬の利きが良い反面、砂岩や泥岩の渋く柔らかい地山
では火薬が利かないので、ロード・ヘッダーなど新たな掘削機械が開発された。
大都市の地下開発でも火薬の使用制限があるため、必要に迫られてTBMなど
新たな機械の開発がなされ、今ではほとんどダイナマイトを使うことが無くなった。
火薬類保安協会という組織があり、30年位前までは建設業が大量消費したが
今では花火を打ち上げる煙火協会と猟友会が主導している。
そういえば、今年はツキノワグマが頻繁に市街地にまで出没し猟友会も大忙しだ。
ブナやカシの実が不作で冬眠前の食物を探してと言われているが、本当の原因は
分からない。 地球上の生き物は微妙なバランスで共存している筈だ。
どれか一つの種が絶滅する事によって生態系の循環は崩れてしまう。
常にヒトが主語でモノを考えずに、クマを主語にして考えてみるのもいいだろう。
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