2017.05.20
越後三山の残雪もまだら模様に変わり、山々は新緑に覆われ活き活きと輝く。
今週は農作業もたけなわとなり、あちらこちらで田植え機が忙しそうに働いている。
夏が来れば思い出す尾瀬の山開きは群馬、福島、新潟、三県持ち回りで開催される。
今年は群馬の当番で、昨日夏のような晴天の下、片品村・戸倉で開催された。
これからは夏山シーズンに入り多くのハイカーでカラフルに賑わう。
魚沼から入る尾瀬ルートは少し遅れて6月1日の開通予定だ。 今では奥只見湖を
遊覧船で尾瀬口(鷹ノ巣)まで渡り、その先会津バスに乗り換え御池経由で沼山峠
まで入り、約1時間のハイキングで尾瀬沼に到着できる。
誰でも手軽に入れるコースで、環境学習で多くの子供たちも訪れている。
かつては銀山平までバスで入り、そこから先は歩いたからアプローチが長く、
鷹ノ巣での野営は必須で随分と尾瀬は遠かった。 そういえば越後駒ケ岳にしても、
高校生の時は大湯温泉から歩いて駒の湯まで行き、ブナやナラに覆われた鬱蒼たる
急坂を登り、枝折峠を過ぎ小倉山に着くころには難所は終わっていたものだった。
浅草岳でも、守門岳でも、苗場や谷川連峰でもそうだが、自動車の普及と道路の
整備により、多くの山々には随分と手軽に入れるようになった。
そんな時代からか全ての行程を自身の足だけで走破する、トレイル・ランニングが
ブームで、NHKテレビ「グレート・トラバース」の田中陽希が人気だ。
今週は秋篠宮家長女真子様の婚約が話題になった。 北朝鮮や森友問題で食傷気味の
マスコミも久々の明るい話題に沸いた。 皇室の御成婚といえば今の皇太子殿下と
雅子様の時も華やかだった。 しかし、何といっても天皇陛下と美智子妃殿下の時は
軽井沢のテニスコートで育まれた良縁を全国民が祝福した。
昭和34年、敗戦の傷跡の残る時代でまだまだ日本は貧しかった。
当時どこの家庭にも座敷の長押にはご成婚記念写真の額が飾ってあった。
皇太子ご夫妻が正装で並んだ写真と馬車でのパレードの様子を撮った写真だった。
質素な生活の中でも、国民が祝意を共有できた幸せな時代でもあった。
あかねさす 紫野ゆき標野ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる (額田王)
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