会長ブログblog

2011.05.21

奇跡の町

今日は二十四節季の小満、七十二候では「蚕起食桑」の時季になる。

先週末は様ざまな行事が重なった。 金曜日は尾瀬ルート活性化協議会の総会があり
先立って、まちづくり委員会との共催で講演会が行われた。
講師は広神中島新田出身の魚沼特使で、メルセデス・ベンツのデザイナー富永政範氏。
故郷への思いをこめて、車や観光の話、デザインやブランドの話題など参考になった。

翌土曜日は冬期閉鎖していた国道252六十里越・雪割り街道の再開通式典が行われた。
新潟と福島が毎年交代で開催し、今年は只見町の会場に関係者が集った。 
席上只見町の目黒町長、渡辺福島県議会議員からは通年通行への夢とともに、今年は
東日本大震災の被災者が新潟県へ避難するためのルートとしての話題があった。

3月の震災以来、浜通りからの被災者が通行止めを知らないで只見まで来てしまい、
ガソリンも無く途方に暮れている人が多かった事が紹介された。
今冬の豪雪と寒の戻りで大型連休前の開通は叶わなかったが、13日午後開通した。
新緑の六十里越・雪割り街道の美しさを大平悦子魚沼市長が絶賛していた。

そして日曜日には恒例となった、ロータリークラブ主催のシャンソンの夕べが開催された。
今年は歌手のあみさんとピアノの今野勝晴さんによる、心に沁みるステージだった。
ヨーロッパの気候は冬が厳しく、春の喜びの大きさは雪国の私たちと近い感覚がある。
年配のお客様が多く、若い人はシャンソンやカンツォーネには興味が薄いようで寂しい。

話は富永さんの講演に戻るが、興味深い指摘があった。 地球には空気や水が有り、
そのお陰で生物が生きて行ける。 太陽との距離や数々の偶然からこの環境は造られて
いるから奇跡と呼べること。 その奇跡の星地球の中でも、日本ほど四季の移ろいの
はっきりとした美しい国は無くこれも奇跡といえること。

新潟県は日本の中央部にあり、山も海も平野も有る豊かな県であり、特に魚沼地方は
山の高さと豪雪から秘境と呼ぶに相応しい場所であること。 
その秘境に人々が普通に暮らしている魚沼は奇跡の町と呼ぶに相応しい場所であり、
昔話の舞台でもある、創造力と想像力を育む土地だと締めくくった。

♪ 淡き光立つ俄雨 いとし面影の沈丁花 溢るる涙の蕾から ひとつひとつ 香り・・・


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