会長ブログblog

2010.09.04

カサブランカ

「君の瞳に乾杯!」カフェアメリカンで再会した、リックがイルザに贈った有名な台詞。

カサブランカは、北アフリカのモロッコにある「白い家」という意味の都市の名前だが、
映画ファンならハンフリー・ボガードの渋い演技とイングリット・バーグマンの美しく輝く瞳を
思い出す事だろう。 主題歌に使われた「アズ タイム ゴーズバイ」は、哀愁ただよう甘美
なメロディーで、ドーリー・ウィルソンの枯れた歌声が印象に残る。

花の好きな人なら、カサブランカと言えば高貴で優雅な白百合を思い描くだろう。
堀之内花卉園芸組合が今年の夏、観光協会や堀之内・小出の商店街に特産の百合の
花をたくさんプレゼントしてくれた。 観光協会加盟のホテル・旅館や飲食店、商店街の
各店先に飾るためだ。 種類は「すかし百合」「オリエンタル」そして「カサブランカ」と時季に
合わせて3~4回に分け全部で20,000本もの切り花が提供された。

JA北魚沼では、「魚沼コシヒカリ」に次ぐ新ブランドの立ち上げに取り組み、手はじめに
品質と出荷額で全国をリードする堀之内の百合をアピールしてゆく事とした。 堀之内の
百合は取扱額ではコシヒカリに並ぶ主要な農産品だ。 地域をあげて一斉に飾ることで、
改めて花の産地としての堀之内をお客様に広く知ってもらう取り組みだ。

地域ブランドは文字通り地域の名前が産品を表す。 灘や伏見はかつての日本酒の地域
ブランドだったが、全国から原酒を仕入れ調合して自社ブランドにし量販したからブランド力
が落ちた。 ワインでもボルドーやブルゴーニュは葡萄の産地名であり、醸造蔵が建ち並ぶ。
地元の葡萄を地元で醸造するから、世界一の立場を維持する事が出来る。

牛肉なら松坂や米沢。 りんごでは津軽と信州。 魚沼はコシヒカリの他、淡麗な日本酒、
八色スイカ、薮神茄子や大力納豆など誇れるモノがたくさんある。 これら優れた産品を
どう地域づくりに活かしてゆくのか? 戦略が試されている。 牛肉やりんごを食べに松坂や
津軽に出かけたという話しはあまり聞かないが、ラーメンや餃子は有るようだ。

最近は「B級グルメ」と呼ばれる食べ物が、地域を売り出す手法の一つとしてマスコミに取り
上げられる。 小出では「やまに」の生モツが人気で、よくB級グルメで売り出したらどうか? 
という提案を聞くが、私はB級とは思っていないので店主にもそのような話はしない。 
こういう店は、お客様の口コミで自然に広がってゆくのが良いし、そうなっている。 

満天に うす墨いろの 雲ちりばめ 強情な夏 ようよう去りゆく  (あくあ)


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