会長ブログblog

2010.07.17

マイ フェバリット シングス

梅雨明けを間近にひかえ、来週20日からは夏土用に入り暑い季節を迎える。

温暖化の影響か、魚沼の夏は以前に比べて随分と暑くなった。 30度を越える日が続き、
夜でも25度以上の熱帯夜となる事も珍しくない。 魚沼コシヒカリを始め農作物を美味しく
するためには夜は涼しくなる事が条件となるから、温度に合わせて作付け時期が年々遅く
なる傾向だ。 

夏を涼しくすごすため、風通しを考えて窓を開ける。 開け放った窓にはすだれを掛けて風鈴
を吊るす。 木造の日本家屋は建具(引き戸)で仕切られているから、夏には外して風通しを
良くし、高温多湿の気候でも生活し易い構造になっていた。 最近の家は壁で仕切りドア
を付けるので、機密性が高くエアーコンで調整するようになった。

四季のはっきりとした地域に住んで、自然の恩恵を受けているが、盆地特有の夏の暑さで
熱帯夜は寝苦しい。 なかなか眠れない夜には、灯りを消したらラジオを聴こう。 
NHKの「ラジオ深夜便」が人気だが、BSNラジオの「あなたと夜と音楽と」は昔からジャズ
ファンの多い新潟ならではの番組だ。

ジャズは自己主張の強い音楽で、ミュージシャンそれぞれの演奏スタイルが時代を創った。
チャーリー・パーカーが極めたビバップ全盛の時代にマイルス・デイビスが始めたクールジャズ
と呼ばれるスタイルは、ボッサ・ノバと並び夏にはピッタリの雰囲気だ。 
ゲッツ&ジルベルトやカルロス・ジョビンを聴きながら、暑い夏を音楽で冷やそう。

今日、7月17日はジャズファンにとって特別な日だ。 かつて、酒と麻薬と暴力に侵された
ジャズシーンで、栄光と挫折を繰り返しながら劇的な歌手人生をわずか44歳で終えた
ビリー・ホリデーの命日にあたる。 ビリーの晩年、ピアニストをつとめたマル・ウォルドロンの
レフト・アローンは、ビリーに捧ぐと副題がつけられ、ジャッキー・マクリーンのアルトが切ない。

また、若くしてメインストリームで活躍し、後に独自の演奏スタイルを創り出し、多くの演奏家
に影響をあたえた、ジョン・コルトレーンが41歳の若さで急逝したのもこの日だ。 
なにか因縁めいたものを感じる。 夭折のジャズマンといえば、クリフォード・ブラウンや
ジャンゴ・ラインハルトもそれぞれの名を冠した哀愁漂う名曲でいつまでも偲ばれている。

♪ Raindrops on roses andwhiskers on kittens ・・・  (My favorite things)


カテゴリー:会長ブログ

タグ:

お問い合わせconatct