会長ブログblog

2016.09.24

大相撲秋場所

暑さ寒さも彼岸までとは言うものの、急に冷え込んで半月前までの暑さが嘘のような日々だ。

今週は国民の祝日が2日あったので飛び石連休となり、曜日感覚がずれてしまった。
先週から愚図ついた天候が続き、雨上がりの僅かな時間を縫うように、ぬかるんだ田圃の
中をコンバインが忙しく働く。 刈入れを終えた機械がアスファルト道路の上に仕事の
足跡を残して次の現場に向かう。

明日は大相撲秋場所の千秋楽を迎える。 今場所も注目は稀勢の里の横綱昇進だったが、
序盤での取りこぼしがたたりここまでの成績では絶望的だ。 白鵬の休場場所となり
期待が大きかっただけに残念な戦績となった。 上位陣も横綱日馬富士と鶴龍が黒星を
重ね大関も照ノ富士が負け越して精彩を欠いた。

そんな中、大関豪栄道がひとり気を吐き全勝で来ている。 関脇高安と平幕の遠藤も
優勝争いの一角に留まって注目される。 高安は自力がつきこの調子なら大関も遠くない。
遠藤は久々に本来の相撲が取れているが、元々三役以上の器だけに漸くという感じだ。
高安も遠藤も本名のままだが、関取らしい四股名に改名してもいい頃だろう。

十両ではアクロバチックな取り口で人気の宇良が東の筆頭で入幕を期待されたが、
負け越してしまった。 もう少し体を造り、立ち合いからの形を作らないと大成は
難しい。 新潟市出身の小柳が今年3月の入門からわずか4場所で幕下筆頭で
勝ち越し、県出身では12年ぶりの関取誕生が確実になった。 今後が楽しみだ。

テレビでは毎日、築地市場の豊洲移転に伴う新市場の建設問題が取り上げられている。
一級建築士の資格を持つ人が連日ワイドショーに出演し、評論家のような発言を
繰り返すが、責任の所在や犯人捜し、或いは工事受注をめぐる風評の類だけが話題で
解決策を探る未來志向になっていないのが残念だ。

東京ガスの精製所跡地で当初から汚染地盤の改良に巨費がつぎ込まれたことから、
今後都市の再開発には土壌改良のコストが用地価格を上回るといわれた事案だった。
汚染対策には万全を期してきたはずなのに、移転直前の今頃になってこうした問題が
出るのは理解しがたい。 東京2020を控え迅速な対応が求められる。

みのりたる 稲穂の波に雲のかげ 黒くうつりて 我が心うなだる  (中也)


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