2009.08.29
小出祭が終わった。
子供の頃のような感動が薄くなったのは、年のせいだけじゃない。
お神輿に参加する興奮や誇らしさやも、屋台囃の華やかさも遠い記憶になった。
香具師の出店も魅力がうすれ、神社のステージもかがやきを失った。
それでも祭を待つ気持ちは心のどこかに有る。
子供の頃、まとまったお金(小遣い)を使える唯一の場面がお祭だった。
ほしいものを手にした感動よりも、使い道を間違え後悔を習ったのもお祭だった。
祭化粧をしてもらい、普段と違う自分の顔。
そろいの祭法被に身をつつめば、誰も彼もみな同じ仲間。
お祭ほどみんなが一体となったことは無かった。
農耕を生業とする者にとっては、豊作を祈り神に感謝する行事でもある。
子供の頃は気温が30度を超える日は、夏休みの期間で数日だった。
最近は天候が今までとは明らかに違ってきている。
小出祭が終わると短い夏がゆき、秋の気配が寂しさをつれてくる。
吉田拓郎は「♪ 祭のあとの寂しさは、たとえば女でまぎらわし・・・」と歌った。
男のニヒリズムが強く、今ならNGだろう。
宿題を残した子供には、蜩の鳴き声がやけに寂しく聞こえる時期だ。
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