会長ブログblog

2009.09.05

橋がつなぐもの

魚沼市は、豪雪地帯ゆえ水資源が豊富だ。
小出で魚野川、水無川、佐梨川、破間川、羽根川の5本の川が合流する。
舟運の時代には物流の主役で、川が文明を運んだ。

船着場からは陸運となり、川沿いに伸びる街道が村々を繋いでゆく。
道路交通では、川は左右岸をさえぎるハザードとなるから、橋が必要になる。
道路の線形を直し、距離を短縮し、橋が架かることにより利便性が高まる。

パリのセーヌ川には、皇帝の名を冠した立派な橋が多く架かる。
時の為政者は、計画的に都市の形を創造した。
その中心になるのが、道路網と橋だ。
公共が担う最大の事業、「公共事業」だ。

選挙が終わり政権が変わることとなった。
「自由民主党」が敗れ、「民主党」が勝利した。
党名からは差異は感じられないが、マニュフェストでは新政権は
公共事業費を大幅に削減すると言っていた。

すでに、医療費や福祉関係費などに比べ見る影も無くなった
公共事業費だが、無駄遣いの象徴としての位置づけのようだ。
現在の公共事業費は、大半が維持管理費に消えている。
それでも半減なら、投資的経費はゼロになる。

歴史的な変革が必要な時代ならば、脱陳情政治、脱官僚政治を
謳うのならば、事業評価をキチンとして50%シーリングなどという
簡単な考えでなく、メリハリの利いた執行を期待したい。

橋がつなぐもの、それは人類の英知と文化そのものだから。


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