会長ブログblog

2021.05.08

鯉のぼりが消えた節句

♪ 屋根より高い鯉のぼり 大きい真鯉はおとうさん 小さい緋鯉は子ども ・・・

5日の子どもの日は端午の節句。男児の出世を祈願する鯉のぼりが家々の庭先に
立てられ、五月の空を気持ち良さそうにたなびくのだが、ここ近年見かける数が
メッキリ少なくなった。新聞では40年も連続で、子供の数が減少していると
報じるが、我が家に男児が居るという情報発信も嫌われるという、変な社会だ。

今日5月8日は山まつりで、2度の大戦による戦没者慰霊碑が建つ、向山の
小出公園にあった土俵では、奉納相撲が繰り広げられた。成田山下の踏切から
続く参道には、薄荷タバコやひよこ売りなどの露店が並び、たいそう賑わった。
学校や会社も半ドンで、午後からはみんなで山まつりに行くのが恒例だった。

子どもたちはひよこを買う。見た目にも可愛いので、ペットとして生き物を
育てる意義を感じたものだった。家では菓子箱や段ボール箱に裸電球を点けて
凍えないよう世話をした。何時から山まつりが無くなったのか定かでないが、
少なくとも私が社会に出てからは無かったので、もう40年以上も前の話だ。

連休中はステイホームで、テレビを見る機会が多かったが、飽きもせず朝から
晩まで新型肺炎の話題だ。東京都や大阪府で今日の陽性者数が何人出たとか、
全国の重症者数が何人とか、大阪では受け入れる病院が飽和状態だといった
情報を各局揃って毎日流し続けるが、他にやることが無いのか不思議に思う。

緊急事態宣言下での渋谷や浅草の人出が多いとか少ないとか、インタビュー
に答える人々は、思ったより人が多いなどと不安を口にするが、その多い人出
を作っているのが自分自身とは考えていないようだ。舞台芸術やコンサートに
演芸など、多くが活動出来ないのだから、こういう時こそテレビの出番だ。

落語に漫才、コンサートに演劇、多くの芸人や音楽家、演劇関係者が発表の
場もなく、困っているのだから、テレビで放送すればよい。出演者も仕事の
場が確保でき、視聴者も同じ内容のワイドショーから解放される。緊急事態
なのだから、少しはいつもと違う番組構成にしたら良いと思うが。

春晩く 五月のきたる我が郷や 木々緑金に 芽ぶきわたれる  (柊二)


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