2020.09.05
9月に入ってからも、台風によるフェーン現象で厳しい残暑が続いている。
沖縄や九州では、フィリピンの東方海上で発生した台風8号から10号の
進路に当たり心配が続く。台風は事前予測可能な気象現象だが、それでも
大きな被害が出るのは、風でも雨でも瞬間最大値の幅が大きいからだ。
風速50m以上や、時間雨量100ミリともなると打つ術がない。
屋根や外壁が飛ばされ、電柱や街路樹が倒され、広範囲で浸水被害が出る。
物損は兎も角、人的被害は防がなければならない。北陸から東北、北海道に
到る豪雪地帯に台風が襲来することは少ない。雪は多くても、台風の影響を
頻繁に受ける事も無いので、世の中良い事ばかりも、悪い事ばかりも無い。
今年はセミの声は聞いたが、夏の終わりを告げるヒグラシの声はほとんど
聞かない。まだまだ暑い日が続き、夏が終わらないからか。そういえば、
トンボの姿も少なかった。例年今頃は、アキアカネが群れをなして田圃の
上をスイスイと飛ぶ姿が見られるが、今年は今までほとんど見ていない。
梅雨明けが遅れ、長雨による日照不足から野菜が高騰したが、その後は
高温続きで、今度はコシヒカリの白濁米や胴割れが心配される。農作物の
出来は天候を正直に反映するから、品質低下が心配だ。雪国の農業は半年
近く耕作地が雪に埋もれるから、米の単作が多く、生産性は低い。
先月末、安倍首相から体調を理由に突然の辞任表明があった。マスコミが
過去最長の在任期間という報道を出したばかりだった。7年8カ月という
在任期間は世界的に見て決して長くは無い。大統領制をとる国ならば1期
4年、2期やれば8年が普通だ。我が国の歴代首相が短すぎただけだ。
平成24年末選挙により政権奪還を果たした。内政面では手続きや国会運営
で批判も浴びたが、1万円を切っていた平均株価は2万円を超えている。
倒産件数や失業率も劇的に改善された。積極的なトップ外交も展開した。
今は只、お疲れさまでした、ありがとうございましたと言って送りたい。
吹く風の 涼しくもあるかおのづから 山の蝉鳴きて 秋は来にけり (実朝)
カテゴリー:会長ブログ
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