2015.02.07
今夜は国際雪合戦の前夜祭とスノーパーク小出ではスキーカーニバルが行われる。
この週は11日の祝日にも越後堀之内の歴史ある奇祭「雪中花水祝」が開催される。
来週末には吹雪の神湯「昔語りの夜」が行われるので、今年は市民に声掛けし、
この間を「魚沼雪洞(ゆきんどう)まつり」と称して市内のあちらこちらでかまくらを
作ったり、大小様ざまな雪像を作ったりして灯りを点けて楽しもうとお願いした。
早速、小出小学校の青空子供会が13日夜にグラウンドで雪まつりを計画し、
又市内各スキー場でも雪洞や雪像作りに取り組んでくれる事になった。
1月から始まっている大湯温泉の灯りプロジェクトもあり、今年の魚沼の冬は
温かくて幻想的な雪景色になる事だろう。
札幌や十日町の雪まつりも大規模で素晴らしいお祭りだが、魚沼ではお客様も
参加して雪像を作ったりローソクを灯したりする手づくりのお祭りだ。
雪国でなければ体験出来ない雪遊びは、私たちが思っている以上にお客様には
新鮮で楽しいものだという。
雪洞の中ではスルメや餅を焼いたり、燗酒やホット・ワインで体の中から暖める。
世の中には様々な酒場があるが、雪で出来た居酒屋は豪雪地にしかない。
ローソクのみかん茶色の灯りが雪壁を揺らし、見ていても暖かい。
子供の頃、小正月の前の晩には鳥追いで雪洞を作って楽しんだ。
五穀豊穣を願い害鳥を追い払う行事で追われる鳥は朱鷺だったという。
昭和30年代には既に魚沼では朱鷺の姿は見なかったから、追うのは
米を啄むスズメかカラスだと思っていた。 その後、絶滅危惧種の朱鷺は
特別天然記念物として大切に保護・飼育されている。
1月15日がハッピー・マンデーになり小正月行事が廃れたと嘆く向がある。
元々は旧暦の15日だったから、今の暦の15日には特別な関連は無い。
お盆もそうだが、旧暦15日は十五夜の月がのぼる明るい夜という事に
意味が有り、様ざまな行事が行われたのだと思う。
人間が決めてやっている事は、時代や環境によって変わってゆくものだ。
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