会長ブログblog

2015.01.31

炬燵板

例年より早い積雪で始まった今冬も今日で1月が終わり、時間の流れが早い。

最近では炬燵を置かない家もあるようだが、我が家では11月から5月まで
約半年間もお世話になる。 様ざまな暖房器具の在る中で日本特有のものと
いえば炬燵だろう。 最近では映画やテレビでも炬燵のシーンはあまり見なくなった。
それだけ生活空間が西洋化してしまい、部屋全体を暖めるスタイルに変わった。

かつては商店の中にも店番用の炬燵が設えてあった。 今でいうレジの所に
腰かけ式の炬燵がおいてあったものだ。 昔の家は部屋の中でも寒かったから
炬燵無しでは居られなかった。 尤も炬燵も火を熾さなければならなかったから、
温まるまでにはそれ相応の時間や手間を要した。

炭から練炭や豆炭に変わったりしたけど、火事や火傷の心配もある上、手間も
掛かった。 昔の畳敷きの部屋では炬燵のサイズも半畳と決まっていた。
だから和室には必ず半畳たたみが必要で、典型が四畳半だった。
電気炬燵に変わってからは、面倒の無い便利なものになった。

炬燵の上には炬燵板を敷く。 表面はアラベスク調の幾何学模様が施され、
裏面は緑色のフェルト張りだった。 炬燵が出ると一番やったのが花札だ。
花札は炬燵布団の上を直に使ったが、トランプや他のボード・ゲームは
フェルト張りの炬燵板が無いとやり難かった。

一番の使用目的は麻雀で、牌を揃えるために金属の淵が付いていた。
当時は大抵の家に麻雀牌があって、一定の年齢にならないとルールが
理解出来なかったのと小銭を賭けたので大人のゲームだった。
だからコーヒーも麻雀も早くても中学生になってからだった。

花札や麻雀だけでなく、他のボードゲームやカードゲームもやらなくなって
久しいが、炬燵が居間から消えたのも原因の一つかもしれない。
なにしろあの三尺角の大きさがゲームには丁度良い大きさで、長方形の
テーブルでは両脇との距離が空き過ぎる。 これを間延びというのだろう。

今夜は魚沼八万八千の雪明り「プロジェクト結」のスターティング・コンサートだ。


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