2012.06.02
6月に入って昨日から衣更え、そして魚沼から行く尾瀬ルート開通式が行われた。
去年の7月末、夏休みに入った直後に起こった新潟・福島豪雨は市内外に甚大な
被害を齎した。 このページでも何度も紹介しているが、福島県に通じる国道252号と
352号が通行止めとなり、JR只見線も大白川~会津川口間で不通が続いている。
尾瀬ルートの内、遊覧船とバスを使った公共交通のルートが繋がり例年通り開通できた。
国と県そして地元建設業者の努力により、仮道と仮橋を使っての仮オープンとなった。
昨日の開通式には、新潟県知事も参加いただき、魚沼市と桧枝岐村そして片品村
からも関係者が駆けつけて賑やかに、昨年7月以来ほぼ1年振りの再開通を祝った。
水芭蕉の群生が多くの登山客を出迎えてくれた事だろう。
魚沼の魅力は何と言っても自然の豊かさだ。 その象徴が越後三山や尾瀬だ。
中でも越後駒ケ岳や平ヶ岳そして燧ケ岳・至仏山といった深田百名山の山々は
人気が高い。 裾野に広がるブナやミズナラの大木の茂る鬱蒼たる森をぬけ、高度を
上げると次第に岩場に可憐な花が現れ、風が這い松を揺らし空の色が変わる。
中高年の愛好家に交じって、近年「山ガール」と呼ばれるカラフルな装備の若い
女性が増えた。 下界では決して見ることのできない景色や空気そして植生。
難儀しながらそこに辿り着いた人々だけが得られる登頂の達成感。
登山は静かなブームが続き、最近では韓国からの登山客も増えていて国際的だ。
登山といえば5月26日付で大きなニュースが入ってきた。 日本人登山家の竹内洋岳が
ダウラギリ(8167m)の登頂に成功し、世界の8000メートル級の14座すべての登頂に
日本人として初めて成功したとのこと。 しかもその内の11座は無酸素登頂の快挙だ。
これまでも多くの登山家が挑戦したが、何故か10峰目で失敗するケースが多かった。
1995年マカルー(8463m)に始まり、世界最高峰のエベレスト(8848m)、第2位の
K2(8611m)など17年かけてのチャレンジだった。 竹内氏のような挑戦者がまだ
日本に居たことが嬉しいし、誇らしくもある。 植村直巳が昭和59年にマッキンリーで
消息を絶って以来、こうした話題が少なかったから尚更だ。
♪ 星の降るあのコル グリセードで あの人は来るかしら 花をくわえて アルプス・・・
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