会長ブログblog

2023.11.18

新酒解禁

今週初めの時雨模様で全国各地から初雪の便りが届き、季節が進む。

魚沼も唐松山から権現堂山まで雪化粧し、銀山平や六十里越も積雪が
観測され国道252号雪割り街道は早くも冬期閉鎖となった。
晴れた水曜日は越後三山や周辺の山々が雪化粧した姿を見せてくれた。
毎年のことだがこの時季の小出辺りからの借景は神々しい美しさだ。

11月第3木曜の一昨日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日だった。
バブル経済の頃は、日本が世界一早く解禁時間を迎える国として、
午前0時を過ぎると一斉に乾杯という時代もあった。しかし実際には
ニュージーランドやオーストラリアの方が早く飲める経度に位置する。

最近は新型感染症もありあまり話題に上らないが、やはり解禁日と
いうことで毎年楽しみにしている。通常の熟成ワインは3年目から
出荷され、土壌や斜面の向きなど良い条件のブドウ畑から造られる
特急酒(グランクリュ)は数年から数十年寝かせると飲み頃を迎える。

私たちが通常飲むテーブルワインはあまり時間を置かないで飲んだ
方がおいしく頂ける。一方、日本酒は出来るだけ早く飲んだ方が
良いといわれる。この程、関東信越国税局の酒類鑑評会で須原の
玉川酒造「越後ゆきくら」が吟醸酒部門で最優秀賞を受賞した。

魚沼地域の酒は何れも端麗で飲みやすいと人気があるが、こうした
歴史ある鑑評会で一位に輝いた。魚沼の酒が評価され名誉なことだが
受賞酒が豪雪地ならではの「雪中貯蔵酒」だったことで、雪国独自
の醸造文化を発信出来たことも大きかった。

今日は只見線応援ミーティングが開催される。新潟・福島両地区と
ローカル線に携わってきた人たちが、沿線地域の活性化策を考え
意見交換する。只見線が多くの人たちから愛され、乗ってもらう
ためには地域が魅力的であることが条件だ。地域力がカギとなる。

人の世に たのしみ多し然れども 酒なしにしてなにのたのしみ
                          (牧水)


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