会長ブログblog

2023.10.07

大湯温泉すずらん通り

♪ 夕空晴れて秋風吹き 月影落ちて鈴虫鳴く 思えば ・・・

彼岸明けからの十日ほどで随分と気温が下がり秋らしくなった、
大雪山の旭岳や富士山からは初冠雪のニュースも入ってきた。
今年は春から暑い日が続き、九月に入っても真夏日が多かった
ので、四季でなく二季だという話もあったが確実に秋は来た。

開湯1300年といわれる全国屈指の歴史を持つ大湯温泉は
かつて湯治場だった。戦後の奥只見電源開発工事に伴う特需で
賑わい、昭和30~40年代にかけては高度経済成長に乗り
団体旅行を中心に流行った。

大湯温泉の中心街はすずらん通りと呼ばれその時代、名前通り
バーや飲食店に遊戯施設が軒を連ね、週末には多くの酔客が
通りに溢れた。しかし、時代に取り残されたような通りには
空き地が目立ち、かつての賑わいが嘘のような寂れ方だ。

そのすずらん通りで昨日から1か月間の期間限定だが「魚沼
レトロ商店」という懐かしい昭和時代のポスターやレコード、
おもちゃに雑誌などを展示し手に取れる店がオープンした。
展示物を見ながらかつての時代にタイムスリップできる店だ。

良い時も悪い時も時代時代の街並みを造ってきたが、今現在
寂れていても、必ずや復活する時が来る。1300年の歴史
とはそういうものだ。長きにわたり枯れることなく湧き出る
温泉は貴重な観光資源としてこれからも利用されてゆく。

戸越銀座、恵比寿銀座など全国の商店街に○○銀座と呼ばれる
通りはたくさん有るが、すずらん通りも又、多く存在する。
すずらんのように小さな花が幾つも集まって通りを構成する。
街灯から派生した名前というが、本家はやはり銀座のようだ。

遂にわが いづべき故郷と定めたる いまは静かに悔なかりけり
                         (柊二)


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